小さなパン屋さんの大きな可能性

厨房と売場合わせて4.5坪、ひとが2人も入れば満員というベッカー・フジワラは2004年2月、池袋にOPENしたパン屋さん。 引き戸を開けると正面にパンの棚、右手には洋菓子のショウケース。
その向こうから店主の藤原さんが手を伸ばしてパンを取ってくれます。
NOBU TOKYOでパティシエをしていた経験もある藤原さんは、お菓子も作ります。
小さな空間に洗練された世界が存在しているところが、きわめて東京的なパン屋さんです。


パンが並ぶ透明なアクリル板の棚の向こうは小さな工房

ベッカー・フジワラのパンと洋菓子

藤原さんはポールボキューズでの製パン、何軒ものインストアベーカリーの開店立上げ経験の後、NOBU TOKYOへ。松久信幸シェフのもとで仕事をしたことは、素材の美味しさを大切にする考え方など、彼に大きな影響を及ぼすことになります。そして今年、ベッカー・フジワラを開業。


店の前の黒板
酸味のある自家製酵母の田舎パン、ドイツパン、さっくりとトーストに向くパンドミ、焼きカレーパン、栗の入った豆パン、メロンパン。いろいろな種類がある中でも、下町らしく昔ながらのソフトで甘いパンには、やはり人気があるようです。

でも、取材中に訪れた年配のお客さんが「天然酵母のパンはない?」と尋ねられていました。ドイツパンにもリピーターはいるそうで、今後この町でどんなふうに食事パンが浸透していくのかは楽しみなところです。

藤原さんが今一番楽しさを感じるのは、お客さんがパンや店の作りに感激したり感心してくれる時だそうです。
わたしは訪れる誰もが、店とパンにある「らしさ」に心を動かされることと思います。ものを作るということに、こんなに広い可能性があるということにきっと気づかされるから。

取材の日には売り切れてしまっていましたが、フィユタージュ(パイ)が藤原さんのおすすめ。そろそろアップルパイの季節です。

洋菓子は予約注文のケーキの他、普段は素朴なプリンやシュークリーム、マカロンなどがあります。ブーブーという可愛い名前のダクワースはキャラメルシナモンクリーム入り。
パン屋さんでちょっとしたデザートも買えるというのは嬉しいものです。

藤原さんからメッセージをいただきました。

「池袋本町商店街は古くからの住人が多く温かい街なので、ちょっとさびれた感じの下町ではありますが、活気づけるためにもがんばってパンを焼いています。一度来店して気に入っていただけたら配送も承ります。ご来店をお待ちしています!」

豆乳パン

田舎パン

ベーグル型のクランベリースコーン

くるみ&レーズン

藤原敏夫さん

注文後クリームを詰めるシュークリーム


backer fujiwara(ベッカー・フジワラ)
http://www.backerfujiwara.com

豊島区池袋本町3-1-1
TEL:03-3981-6540
営業時間:8時~20時 不定休

【関連サイト】
ガイドのパン屋取材レポート
東京のパン屋さん
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