パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ダンディゾン【吉祥寺】OPEN(2ページ目)

この4月、吉祥寺にオープンしたばかりのDans Dix ans(ダンディゾン)は、青山のデュヌ ラルテに続き、淺野正己氏によるプロデュースで誕生しました。そのパンと店の魅力をレポートしました。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド


オニョン (140円)
オニオンソテー入り。食べ始めるととまらなくなる。


キュリー (160円)
なす、トマト、エシャロットなどあっさりした具が上質な料理のよう。

自家製ぶどう酵母のオ・ルヴァン
キビ砂糖の漉しあんぱんアカネ
香り高いリグーリア産黒オリーブ入りのしっとりしたパンアセィテュナ
そば粉50%の衝撃的なブルトンなど個性的なパン達が他にもいろいろ。

わたしの感想では、食パンはサクッと軽く、そのほかはしっとりもっちりしたものがたくさんあるように感じられました。重いのではなく、深い感じ。
ブーランジェ、木村昌之さんにお伺いしました。

パンのアイディアはどのように生まれるのですか?

どういう味、食感のパンにしたいのかと最初に考え、書き出してイメージを膨らませます。それを分解して再構築し、ディスカッションし、具現化していくと、既製のレシピにあるような生地ではない創作パンになります。

淺野シェフからも提案がありますか?

こういうのおいしそうじゃない?と言って決まっていくこともあります。全体的に塩分が控えめなのですが、そういった塩や糖分の加減はシェフならではの指示があります。

シェフならではといえば、キュリーなどの具は素材の持ち味を感じる料理のよう。店内ですべて作っているこれらの仕込みはとても大変なのだそうです。 洋風の素材ばかりではありません。ここでは日本の素材、蕎麦とかきび砂糖とかごまが多用されています。

木村さんからのメッセージ。
毎日召し上がっていただきたいパンなので安全で親しみやすいものを作っていきたいと思っています。また、日々成長できたらと思います。お客さまのご意見をお待ちしております。


デュアリットの業務用トースター。これで試食用のトーストを焼く。
種類で言えばどこにでもあるパンですが、ダンディゾンのそれらは唯一無二のものだということは言うまでもありません。

ダンディゾンとは、10年後という意味。 10年後にも変わらず訪れてもらえたら。そんな思いがこめられています。日本のパンはその頃どんな進化を遂げているでしょう。
個性的であり続けながら、日本のパンを変えていくかもしれないこんなパン屋さんの登場で吉祥寺界隈は最近ちょっと面白くなってきました。



Dans Dix ans
(ダンディゾン)


東京都武蔵野市吉祥寺
本町2-28-2
TEL 0422-23-2595
営業時間 11:00-19:30
水曜定休
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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