パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

チクテベーカリー【町田】(2ページ目)

店舗をオープンしたチクテベーカリーの工房を取材しました。カフェで人気のマフィンの作られる様子、パンの新作情報をレポートします。ここだけの嬉しい宅配セットのお知らせもあります。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

こうしてひとつひとつ大切に焼かれていくパンを、最近の新作からいくつかご紹介しましょう。
チクテのパンはどれもそうなのですが、ここだけにしかないパン。


プチパン(マンゴ他)

以前写真を掲載したハードなバゲット やマフィンなど、プレーンなパンも大変美味しい ですが、ドライフルーツや豆、チーズやチョコレートのパンも最近種類が増えてきています。 これらに共通して言えるのは、中に入れた素材の焼成変化によるパン生地との融合の妙。 チョコレートは焼きチョコのように、レンズ豆はナッツのように、生地の中に封じ込められた素材は 蒸されたようになって味や食感が変わるのだそうです。ドライマンゴーもその味わいが酵母と合うので 選んだとか。


ワインに合うクレームフロマージュ

リュスティック・オ・ショコラは発想も形も個性的。ハードでシンプルで飾気が ないけれどrustique(田舎風、粗野な)という名前と裏腹に極めて都会的なパンです。
クリームチーズが惜しみなく入ったクレームフロマージュや、バターの入っていたところが気泡に なったバターバゲットはこんがり焼けたクラストと中身がお互いをひきたてあっています。


パンドミ(フィグ/レーズン)

柔らかいパンの好きな方は、マロンのパンがおすすめ。栗の渋皮煮がちりばめられたスティック型の このパンは、ほんのりメープルシロップの甘味があって、薄くスライスしてバターと食べたいパンです。 秋には栗のまるごと入った丸型のパンも登場するそうです。



お客さんとのふれあいを大切にしたいと、いつも思っているチクちゃんでしたから、 店のオープンはとても嬉しいことだったに違いありません。
「チクテのパンでひととき、幸せな気持ちになってもらえたら」と日々焼かれていくパン。 まだあたたかいパンを抱えて外へ出る時、その思いに包まれている自分に気がつき、 たくさんの人が店を訪れてそんなチクテの空気を感じることができたらと思ったのでした。

最近とっておきの焼き菓子を完成させたというチクちゃんは、今後も美味しいものをもっといろいろ 作っていきたいのだそう。それはゆっくりと、でもしっかりとしたチクテのペースで。そしてたぶん、 シンプルな造形美と幸せな味で、チクテのゲストをこれからも楽しませてくれることでしょう。

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CICOUTE BAKERY ひとつひとつ大切に焼かれたパン

チクテベーカリーのパンはCICOUTE CAFEでも出合うことができます。



CICOUTE BAKERY

東京都町田市小山町3947-14

phone&fax
042-770-1514

営業時間
13時~19時

定休日
月曜、火曜
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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