無添加パン講座で講義する廣瀬さん |
ちょっと怖そうな熱血漢のイメージ、そして数年前には
『パン好きの人は早死にする』
というコメントが スポーツ紙に載ったりして物議を醸したこともありました。
実際にお会いしてお話をお聞きすると、無添加パンをライフワークとしたその情熱は並々ならぬものだと思ったけれど、 世の中のパン屋さんとお客さん、家族や友人の幸せを願ってやまない優しいパン屋さんなのでした。
「無添加パン」とは生地改良剤(イーストフード)、膨張剤、乳化剤、着色料、防腐剤、 などの化学薬品を使用しないパンのこと。
天然酵母のパンがファッションのように流行し、パンの安全性を気遣う人も多くなった世の中ですが、 完全な無添加パンと言えるものは実際は少ないのです。
人気の無添加メロンパン |
こうして添加物は知らない間に体内に摂取されているといいます。 廣瀬さんが問題にしているのはまさにこのこと。
「添加物は必要な時もあるでしょう。でも、それをどうして隠すのか。」
一つの食品において許容量でも、日常いくつもの食品を摂取するうち それらが体内に残留していく。廣瀬さんは、その点を懸念しています。
製パン機械のプラントメーカーに勤務されていた時代に添加物について多くを知り、 危機感を感じたことに始まった無添加パンを広めようという思い。 それは都内に3店舗あるリスドォルミツの経営するパン屋から、 ミツを卒業した研修生の店から、世の中に向けて発信され 世間の消費者の意識に着実に受け入れられつつあるのだと思います。
リスドォルミツでは最も野生に近い酵母、DESEM (自家培養酵母)の開発を進めてる。これはDESEMを使ったローゲンミッシュブロート