旅先で食べたおいしいもの。思い出のご馳走。
印象的な美味の感覚は何年たっても色あせないで記憶に残ると言います。
わたしはNYで出会った、とあるマフィンのことを、自分のHPを立ち上げた時に
書きました。どうしてもあの味にもう一度出合いたかったのです。
大きなほろほろとした生地で、甘味と油分が控えめで食事にもなるマフィン。
自分では作るのに試行錯誤していたある日、
ネットで検索中に、わたしはBread on Breadと出合いました。
外国でふとしたきっかけで出会ったものに惹かれ親しんで、
帰国後にそれを再現しようと試みるけれど、あまりの状況の違いと難しさに愕然とする。
そういう経験をしたことのある方はいらっしゃるでしょう。
ただそれを探求し、努力を重ね、ある日手に入れるところまではなかなかできないかもしれません。
それを実現し、おいしいパンのレシピを自分のものにした人、それがBread on Bread
のUmezawa Kayoさんです。
Kayoさんは、NYに住んでいた時代に出合った、ベーグルをはじめとするさまざまなパン、
ペンシルヴァニア、ダッチカントリーにステイした時に覚えたアーミッシュのパンを、
帰国後、粉や他の素材の違いに戸惑いながらも、再現するのに成功しました。
そうしたパンや、ちょっとしたサイドディッシュを、東京都中野区にある少人数制のパン教室
Bread on Breadで教えています。
この教室、予定表が告知されると申し込みが殺到し、数時間で
いっぱいになってしまうほどの大人気です。
わたしも昨年、ベーグルのクラスなど参加させていただきましたが、
生徒さんの中には新幹線で遠くから来られているかたもいらっしゃいました。
そしてやはり、この教室には思い出の味を自分の手で再現してみたくて来られるかたも
多いようです。