うどん/讃岐うどん

福助うどん 2種類のうどんを楽しむ 清瀬市

さぬき風白うどん、地粉の田舎うどん2つのうどんが楽しめる欲張りなうどん店。

執筆者:蓮見 壽


福助うどん
店主の相沢直美さんは食べ歩きの趣味が高じてうどん店をはじめてしまった。2005年7月オープンの新鋭である。
腰の強いうどんが好きという女店主が理想とするうどんは2つの味。
一つは讃岐うどん。もう一つは地粉を使った武蔵野うどん。2種類のうどんを作る手間を惜しまない営業スタイルが話題だ。小さな店だが丁寧に手打で作られるうどんと注文ごとに揚げる天ぷらはなかなか魅力的である。

白うどんと田舎うどん


茹でたてのうどん白と田舎
うどんは注文を聞いてから茹で始めるので、いつでも茹で立てが食べられる。時間は最低十数分かかるから、時間のある時にゆっくりと訪問したい。

白うどんはもちもち系のコシのしっかりしたうどん。最上級クラスのASWが使われる。味のしっかり乗ったうどんになる。
作り方は讃岐うどんの手法で作られる。中太のしなやかなうどんだ。開店当初から比べると、格段に進歩した食感が楽しめる。冷たいつゆかごまだれが似合う。新作のぶっかけうどんで食べるのもお薦めだ。

田舎うどんは地粉で作る。群馬県産の農林61号をベースにしたしたもの。褐色と灰色の中間的なうどんの色合いは、この地方では珍しくない。
小平・東村山・東久留米などは東京のうどん文化の中心地である。好んでこの色のうどんを昔から食べている。
小麦の香りと素朴な食感が武蔵野うどんを主張する。このうどんは肉汁か温かい汁で食べたい。
どちらのうどんも硬め、柔らかめと好みの茹で加減がリクエストできるのも嬉しい。


新作メニューと人気メニュー


薄口で仕上げる肉きざみうどん
お客のリクエストやお店のファン・サポーター?の希望でいろいろなメニューにチャレンジしている。大変研究熱心な店主だ。
今年になってメニューに追加されたのが肉きざみうどんとぶっかけうどん。
肉きざみうどんは薄口醤油仕立の汁に白うどん。すっきりとした昆布・鰹節ベースに豚肉の脂がなじむ。ネギはさっと熱が入る程度で香りが立つ。このメニューのために小麦粉や出汁、返しまで新たに検討しなおしたという入魂の一杯だ。薄切りの豚ばら肉の香りと甘みが際立つ。

ぶっかけうどんは大根おろしと花鰹。オプションの揚げナスか、揚げ餅を入れたい。しなやかなうどんが口の中で暴れる、弾力と噛み締めが楽しい。

すっきりしたぶっかけだしは甘さを抑えた薄口醤油仕立。後味が良い。グレードアップした白うどんで食べたい。このぶっかけ用のダシも研究を重ねて作ったという納得の汁である。甘いぶっかけダシに慣れた人にはダシを飲み干した後の爽やかさに驚くだろう。


新作のぶっかけに揚げナスを載せる

人気メニューは白と田舎の合いもり。2種類のうどんが1つの笊(ざる)に盛られてくる。
これにかき揚げか舞茸天を添える。大盛りや特盛をペロリとたいらげる方があとを絶たないという。讃岐の良さと武蔵野の良さを同時に味わえる。自分の好きなうどんがどちらなのか、うどんに対するスタンスがこれを食べればはっきりする。白うどん・田舎うどんあなたはどっち?


人気の白と田舎の合いもり
うどん選びと組み合わせる汁の種類は3種でいろいろ応用がきくのでメニューにとらわれずに相談すると良い。
温かいうどんの汁は基本は関東風の濃い口醤油だが薄口醤油にもメニューによっては変更可能だ。何度か通ってお店の雰囲気に慣れたらワガママもきいてもらえるかもしれない。気さくな店主なので時間が有りそうなら声をかけてみるのも良いだろう。


かけうどんは濃い口仕上げ


【福助DATA】
204-0023
東京都清瀬市竹丘1-2-10
電話 0424-57-2929 (こなからふくふく)
営業時間 11時から15時頃 麺切れ閉店あり
定休日 不定休
Yahoo!地図情報 福助うどん付近


三角形の店内はL字カウンター
主なメニュー
●冷たいうどん
ざるうどん 
小(2玉)500円  
中(3玉)600円 
大(4玉)700円 特大(5玉) 800円 
注(生めん1玉100グラム)
つけ麺のつゆ  冷汁(辛汁)   
ごま汁(50円増し) 
肉汁(50円増し)
うどんのあつもり(50円増し)

ぶっかけうどん小(2玉)600円
揚げ餅ぶっかけ小(2玉)700円
うどん追加 1玉100円

●温かいうどん
かけうどん 500円
月見うどん 550円
たぬきうどん 550円
肉うどん 550円
肉きざみうどん 650円(薄口醤油仕立)
かき揚げうどん 600円
玉子とじうどん 600円
ちからうどん 650円
カレーうどん 700円

●天ぷら
かき揚げ 100円・ちくわ100円・舞茸100円・ゴボウ100円・野菜天盛り合わせ200円・日替わり時価

●追加メニュー
玉子 生。温泉玉子 50円
のり 50円
餅 (揚げ・焼)100円
納豆100円
ビール350円・冷酒 各種
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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