フレンチ/東京のレストラン

KEISUKE MATSUSHIMA(神宮前)(2ページ目)

2014年3月1日~3日までモンテカルロ・ベイホテル&リゾート」の総料理長マルセル ラヴァンを招聘し、華麗なる地中海料理を初披露。ニースと東京を料理で繋ぐ松嶋啓介の料理は静かなエネルギーと共に研ぎ澄まされていく。ぶれない「軸」を持つレストランは今日も美しさがある。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

醤油が仕込まれたビネグレット

ダイニングはゆったりと席が配置され、昼は外の緑が映え、夜はライトアップされたテラスと小路が美しい。私が知る限りにおいて、都内でもっともアプローチが綺麗で、昼夜異なったライティングで楽しめる筆頭格のレストランであることは間違いない。
スープ
グリーンピースの味とオニオンの風味が印象的だ

30名程度で貸し切れるモダンなパーティースペースやキッチンの中で組み込まれたシェフズテーブル、その他個室ダイニングもあり、多目的に使える空間はビルの設計時に相当念入りに練られたアイデアが実現したものだろう。

シャンパーニュはランマンディエ・ヴェルニエを。小さなアミューズの後はグリーンピースと玉葱を濾したポタージュに味覚は移る。ベーコンチップを小さく浮かべられたスープは2つの素材がちょうどいい分量で溶け合い、前菜までの時間をゆっくりと盛り上げていく。
魚料理
ソースの深みはかなり印象に残る
しなやかな鯛の白身はほんのりと醤油が仕込まれたビネグレットを纏う。立体的に盛り付けられた野菜は1本一本が料理と言ってもいいくらいだが、この皿の極めつけは夏を意識したであろうソースか。飽きのこない爽やかで奥行きある味わいはワインと共にさらに味覚の深みに入り込む。
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