テーマは食材の旅
Buzz。正式な店名はBrasserie & Wine cafe Buzz。丸ビルに今年3月に開店したレストラン。商業施設なのでほぼ年中無休、そして昼夜通し営業で、いつ行っても何かしら飲んで食べることができるまさにフランスで言うとブラッスリーか。5階はカジュアルに楽しめる食のフロアになっている |
ついこの間ビルが完成したかと思ったが、開業は2002年の秋。もう8年も経ってしまったとはちょっと驚きだ。半数以上の店が入れ替わったと聞くが、時代の流れがそうさせたのか、または商業施設の飲食店の入れ替わりとはだいたいそんなものなのか。
しかし、ここは東京駅のまん前、世界一の一等地と言っていいだろう。人は日本中、いや世界中からとめどなく集り、そして食べて、飲む場所であることは間違いない。
Buzzの面白いところは「食材を通じて旅ができる」テーマレストランであること。8月末までは「高知県」の食材を取り入れた期間限定メニューが用意されている。
高知はNHK大河ドラマ「龍馬伝」の影響で注目を集めている県でもある。高知の食材というと高糖度のトマトや清流四万十川の川魚、そして何といっても鰹だろうか。しかしそれ以外に希少な土佐のあかうし(最近は非常に入手困難)、はちきん地鶏など多くの食材を輩出する県でもある。
そう広い店内ではないが、入口近辺のカウンターとテーブル席はカフェやワインだけといった軽い使い方にうまくはまり、奥のビストロチックな席はしっかり食事を取る時にはちょうど良く、境目にある小さな個室は密談するには手頃な閉塞感が楽しめる。