フレンチ/東京のビストロ

アンバロン(西麻布)

西麻布に09年12月に開店したアンバロン。フランスに旅行に行きたくなるようなインテリアと料理。オーナーのさり気ない気遣いが心地よい上質なビストロをご紹介します。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

西麻布

最近は飲食不況の影響を最も受けているとされる西麻布界隈。その中でキラリと光るビストロを発見した。かつてダビンチというイタリアンがあったその場所だ。すぐ向かいにはレストラン、ラグラップがある。
アンバロン
赤い幌が目印

ビストロ・アンバロン。気球に乗って行こうという意味の店名はオーナーの両角氏が名付けたもの。かつては金融界で名を馳せ、憧れであった飲食の世界に足を踏み入れてはや半年。2009年の12月に開店したばかりのビストロだ。

テラス席があり、赤を貴重とした店内のインテリアはかなりフランスっぽい。料理も忠実なビストロ料理が並んでいる。通常メニューは忠実すぎて面白みは感じられないかもしれないが、黒板メニュには食欲をそそるものが多い。どの料理も味わいがはっきりしておりワインの進みは確実に早くなるだろう。大丈夫、手頃な価格のワインが並んでいるので懐を気にすることは必要ないかも知れない。
ダイニング
カウンターか奥の赤いシートがオススメか

初めて訪れたときは一人カウンターでワインと前菜系を。グラスで白赤各3種類は開いているので好みのワインを選びたい。軽い前菜は500円。ポムフリットはスパイスが効いたほくほくのチップスだ。クミンの味わいを忍ばせたキャロット・ラペは程よい酸味が利いてソーヴィニオンブランにはぴったりくるだろう。

個人的に大好きなフロマージュ・ド・テットはコリコリとした食感が特徴の内臓料理。塩加減が程よくまとまりこれまたワインが進むのなんの。ビストロ料理と言えば内臓系。内臓料理なくしてビストロ料理はない。スムールが散らされた野菜サラダも白ワインのツマミには申し分なし。
前菜
最近はなかなお目にかかれない料理だ
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます