フレンチ/東京のレストラン

ア・ニュ(広尾)

言葉の響きが心地よいア・ニュ。ありのままに、というコンセプトが料理にどう表現されているのか興味は尽きない。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

広尾

昨年は何気にそれなりの価格で勝負するフレンチが結構開店したことは記憶に新しい。客単価は2万円程度ではないだろうか。そして、そうしたレストランは予想を裏切ってどこも好調と聞く。

広尾駅と明治通りの間くらいにある、新築ビルの一階。かつては高額だった物件だろうが、この時代に合わせる形で若き料理人とソムリエが満を持して独立を果たしたのが今回ご紹介するア・ニュだ。
広尾
アプローチも楽しい

「ありのまま」というフランス語、アニュ。フランス語の柔らかさを見事に表現する店名は耳に心地よく余韻を残す。独立した若き料理人たちは恵比寿のミシュラン星付レストランでの名声を自らの「城」で継承することを目指す道を選んだ。多分、きっと、相当の覚悟があったに違いない。

ネットやクチコミで知る限り、非常に評判がいい。私も親しい友人達と日曜日、ゆるい気持ちでディナーに出掛けた。

楽しみにしていたのは同じ素材が2種類の料理になって用意される、ムニュー ドゥ コンパレゾン(12000円)だ。
シャンパーニュ
これまで味わった食前酒の中でもかなり秀逸な旨さだった
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます