フレンチ/東京のレストラン

ヒロミチ(恵比寿)(2ページ目)

昼は明るい陽光が差し込み、夜はシックなワインレッドに染まるHIROMICHI。シュマンの料理長を長く務めた小玉シェフ、満を持して自分の城を構えました。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ヒロミチ

さて、小玉氏のレストランの名前はズバリ、ヒロミチときた。もちろんご自分の名前である。そして場所は恵比寿。ガーデンプレイスの近くと言えば近くだが、アメリカ橋の近くといったほうがわかり易いかもしれない。この近くの飲食店は美味しくなければ生きていけない過酷なエリアである。ということはこの近くにいる方々はいつも美味しいものにありつける恵まれた環境なのかも知れないが。
ヒロミチ
オフホワイトの店内はピンクのアンダークロスが柔らかさを醸し出す。同じ恵比寿のラブレーをもう少し軽くしたインテリアか。男同士だと浮くだろうが女性同伴だと女性がより美しく見えるインテリアか。これは実際に席に座って確かめていただきたい。奥には据付のワインセラーがあり、今のところ万遍ないリストはやや高めの設定。今後開店させていくにつれ、このレストランなりのワインが揃っていくことに期待したい。

コースが5600円からと低めに設定されているが、小玉氏はあくまで一つ上のコースで勝負したいに違いない。ならば私はアラカルトでいこうということで、前菜はブーダン・ノワールのカリカリポテト包み。これはシュマンの時からのシェフの代表作。何が違うの?と聞かれても同じ人が同じように作っているので同じ味だが、自分んちで作っている分、気合がちがうだろって感じである。ナイフをぐっと入れるとブーダンの香りがふわっと沸き立ち、食べるぞ!!という欲求が一気に高まる。どんな草食系の方もこれを食べたらイクぞ!!となるかも知れないエネルギッシュな料理か。アラカルトの場合、実にボリューミーだ。
ブーダンノワール
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