ヒロミチ
さて、小玉氏のレストランの名前はズバリ、ヒロミチときた。もちろんご自分の名前である。そして場所は恵比寿。ガーデンプレイスの近くと言えば近くだが、アメリカ橋の近くといったほうがわかり易いかもしれない。この近くの飲食店は美味しくなければ生きていけない過酷なエリアである。ということはこの近くにいる方々はいつも美味しいものにありつける恵まれた環境なのかも知れないが。コースが5600円からと低めに設定されているが、小玉氏はあくまで一つ上のコースで勝負したいに違いない。ならば私はアラカルトでいこうということで、前菜はブーダン・ノワールのカリカリポテト包み。これはシュマンの時からのシェフの代表作。何が違うの?と聞かれても同じ人が同じように作っているので同じ味だが、自分んちで作っている分、気合がちがうだろって感じである。ナイフをぐっと入れるとブーダンの香りがふわっと沸き立ち、食べるぞ!!という欲求が一気に高まる。どんな草食系の方もこれを食べたらイクぞ!!となるかも知れないエネルギッシュな料理か。アラカルトの場合、実にボリューミーだ。