三ツ星の二番手
見た感じはお坊さんのように見える小島シェフ |
ルイ・キャーンズでの仕事は、世界の大富豪を相手に分単位で最高の料理を提供するためにとてつもないプレッシャーが要求されたと話す。頂点を極めたレストランでの経験がこれからどう活かされていくのか非常に楽しみではある。
アラン・デュカス氏の原点ともいえる地中海料理。それは師であるアラン・シャペルの季節の素材を活かすという基本的な考えのもと、「何を食べているかわかる料理」に行き着く。
パーティー料理も小技の中に高いクオリティがある |
値段設定もランチは3300円から。ディナーも7000円からのコースが並ぶ。10階のカフェではグラスワインや軽い食事を楽しむことができる。
ブノワは形作るほとんどすべてのものがフランスから運ばれ、フランスの職人の手によって装飾が施され、それは再スタートを切った今も変ることがない。むしろ時間と共に「いい味」に変っていくように作られている。私がおよそ東京で知る中でブノワは一番フランスに近いと言っていい。
モナコの郷土料理「バルバジュア」 |
開店レセプションの時の小さな料理の中にトリュフ入りのクリームスープがあった。多くのゲストはその料理に気付いたかどうかはわからないが、現代フランス料理のすべてがその小さな器に閉じ込められていた極め付けの料理。覚醒と言う言葉はこの瞬間にあるというくらい私は興奮を隠せないでいた。
特にヒヨコマメのペーストが楽しい味わいだ |
ヒヨコマメとポークリエットのおつまみも用意される。これが美味しいからといって食べ過ぎには気をつけたい。パンは天然酵母のパン、オリーブ入りのパンなど3~4種類ほどサービスされる。この辺りは三ツ星レストラン並のサービスではなかろうか。