ルグドゥノム・ブション リヨネ(2ページ目)

グラスワインの種類も揃う

災い転じて

とある土曜日のことだ。友人と二人で予約して出かけたのだが、直前に友人の体調が悪くなり、キャンセルするのも申し訳なく一人で出かけたのだが、そういうときには悪いことが起きるものである。レストラン側の手違いで予約の時間が間違えて受付されており、私が座るはずの席はまだデザートを楽しむお客で埋まっていたのである。

はて、どうしようか。こっちも2人が1人になり、これからの食事のあてもあるわけでもない。ならば、入り口すぐにあるカウンターでいい？と聞くと、申し訳なさそうに支配人の北出氏が席を作って下さった。

ところが。

選ぶのも楽しい肉料理の数々

そのカウンターが妙に居心地がいいのである。ちなみにそこはゲストのために作られたものでは多分なくて、いわゆるデシャップ台。ワインを注いだり、カクテル作ったりする作業台なのである。

話す相手もいないので目の前で繰り広げられる、満席のホールを切り盛りする様子を見ているのは実に楽しい。スタッフのテキパキとした動きが手に取るように見ていると一人でいる味覚以外の五感も刺激されるような気もする。

メニューを見るとコースもあるが、ほとんどがアラカルト。前菜が1000円、1500円、メインが2500円、デザートが500円。お腹の空き具合をみながらあれこれとオーダーするのが楽しそうだ。

ブーダンノワールはクラシックなスタイルで

クネル（白身魚をはんぺん状にして甲殻類の濃厚なソースをかけたもの）や兎のコンフィ、ブーダンノワールなど特徴あるリヨンの郷土料理が並ぶ。

さて、料理。