フレンチ/東京のビストロ

ルグドゥノム・ブション リヨネ

賑やかなビストロが神楽坂に仲間入り。大味なビストロが多い中で、ここはコンテンポラリーなリヨン料理が繰り出されます。動き回るシェフもとても美味しそうです!!

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ブション
暖かい日にはテラス席も用意される

ブションって?

ブションという言葉は何故か日本になじみが無い。フランスは食の都、リヨンでいうビストロのことなのだが、日本ではまさにビストロとして一緒になって認知されてしまっている。

パリに行ったときに友人が、パリにもブッションがあると数件連れて行ってくれたが、外観やメニューからその違いが今ひとつわからないでいた。つっこんで聞くと「強いて言えば会社とかではなく、とーちゃんかーちゃんでやってる食堂のことだよな」とのことだ。

さて、そのブッションが昨年夏に初めて(といっていいだろう)フランス人であるミシュランが認めた世界一のグルメな都市、東京は神楽坂にオープンした。ルグドゥノム・ブション・リヨネという日本人には非常に発音しづらい店名のブッション。

オーナーシェフのクリストフ・ポコ氏は以前ソフィテル東京にて総料理長を務めていた方。副料理長であった濱崎氏とソムリエの近藤氏が共同経営で池之端にてコーダリーを始めたことは記憶に新しい。ガイド記事でも取り上げさせていただいたが、もうすでに人気店の仲間入りだ。

シェフ
予約の電話も自ら受けるシェフ
神楽坂は個性的な飲食店が多く、出展するほうも激戦区。古い建物も多く、ここ数年で新築の小ぶりながらビルの建設がかなりあるようだ。

そんな神楽坂は毘沙門天向かいの本多横丁を入るとすぐに左手にオープンなエントランスが見える。ドアの先にはモザイク状のタイルの床、らせん状の階段。フランスから取り寄せた多くのインテリアはフランス人のエスプリをふんだんに盛り込まれたもの。新しい分だけまだ違和感はあるが、年月と共にいい色合いに変っていくに違いない。テーブルの間隔が狭いダイニング、動き回るギャルソン、そして大きなお腹をしたシェフ、クリストフが自ら客席の間を走り回る。
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