フレンチ/東京のレストラン

ラブレー(代官山)

冬でも花が咲き乱れるラブレーのテラス。軽やかなフレンチとは対極にあるどっしりとした料理にファンは多い。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ラブレー、再び

テラス
寒い季節も庭には花が咲き誇る
とある日曜日の夜、半年ぶりにラブレーへ出掛けた。かろうじて空いていた2席に滑り込み、まずはジョゼ・ミシェルで乾杯。いわゆる自然派のシャンパーニュで、このヴィンテージものは今、発売中のブルータス誌において非常に高い評価がされている。ピノ・ムニエ主体の作りは力強さとその中に感じるエレガンスさがたまらなく好きなのだ。

数多くの料理人を輩出しているラブレーについては過去の記事をご一読いただきたい。

ここは男同士ではちょっと恥ずかしくなるインテリア。がしかし、お洒落した女性と来ると男もすーっと溶け込めるのだから不思議だ。20年以上経つのにきちんとメンテナンスされ、小さな庭には寒い季節でも美しい花に溢れ、訪れるゲストの目を穏やかに和ませる。
フランス料理
上品な脂の乗ったサーモンはカナリ印象的だった
テーブルのピンク色のグラス類も20年前から変らないもの。現在は入手不可能で、当時たくさん買い込んだ裏話なども興味深いものだ。

さて、料理なのだが、ラブレーの料理はこの華やいだ内装に似つかわしくない、骨格のしっかりした実に食べ応えのあるものばかり。ありそうでないピンクの足を持つワイングラス。

まずは南瓜のムースにコンソメジュレを添えた定番のアミューズ。ねっとりとした濃厚なムースにさらりとしたコンソメの味わいが溶けるように重なる。

フランス料理
時間と共に変る白ワインが特に印象的だ
軽くスモークしたアラスカ産サーモンには素直な驚きを隠せない。皿のそこに寝かされたラタトゥイユにどっかんと半熟卵が添えられている。スモークの加減はやや軽めに仕上げられ、身はほとんどレアながら均一に火が入り、味わいに飽きがこない。高品質なサーモンの持ち味を上手に引き出した料理だ。

ねっとりとしたサーモンに向うべく白ワインはJ.M ボワイヨのピュリニイ・モンラシエ2003を。樽香の効いたやや強めの味わいは卵のねっとり感にするりと染み入る。時間と共に香りは穏やかになるものの、味わいはどんどん広がりを見せていく。この分だと食後酒として楽しむのも面白いかも知れない。

さて、クライマックスのメイン料理はいかに。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます