銀座とシャネル、そしてベージュ
私にとって銀座は社会に出て最初に仕事をした場所。初めて給料をもらった思い出深い街だ。今から20年以上前の話だが、当時の銀座は有楽町マリオンがすでにあり、晴海通りに面した赤レンガのビルには野村證券の銀座支店があり、NTTの株式上場やらで株式市場が活気付き、バブルにGo!という時代だった。一つひとつのパーツがレストランを形作る |
昔は銀座と言うと四丁目の交差点から新橋方面という雰囲気があった。今は一丁目方面から京橋、八重洲方面まで人の流れが続くように、銀座の持つ気品はどんどん拡がりを見せている。
特に欧米のブランドが銀座に自然に溶け込んでいるのがよくわかる。フランスのトップブランド、シャネルもの一つだ。ブランドとレストランのコラボレーションは初めてかも知れない。これをきっかけとして、その後多くのブランドが食との関連を強く意識し、イメージに合うレストランを持つようになったことは記憶に新しい。
パリの三ツ星レストランのシェフ、アラン・デュカスが運営する、ベージュ アラン・デュカス 東京はコンテンポラリーな料理を特徴とするレストランだ。開店当初こそ新しいレストランゆえ賛否両論が渦巻いたものだが、時間と共に味わいもサービスもより洗練されたものになりつつある。
開店当初からベージュの厨房で腕を振るうジェローム |
ダヴィッドは現在ブーランジェピシエ beのエグゼクティブシェフとして活躍中。ご紹介記事はこちら。
そのベージュの入るシャネルビルの屋上にテラスサロンがオープンした。