朝食と共にするシャンパーニュは格別だ |
朝から深夜までやっていて、ビールやワイン、カフェなどいつでも気軽に利用できるブラッスリーはフランスなら駅の近くや交差点の角に必ず存在する。プライドが高そうなウエイターがきびきびと走り回り、観光客を適度にあしらい、常連客と世間話に興ずるのは極めてフランス的な風景だ。
渋谷のブラッスリーヴィロンの朝は9時から始まる。休みの日はシャンパーニュとオレンジマーマレードで目を覚ましたい。サラダやゆで卵が付く朝食セットを手軽に、そしてゆったり楽しめるのも休日ならではの楽しみだ。
カウンターで、まずはアペリティフを楽しみたい |
ブラッスリーヴィロン丸の内は東京駅丸の内南口、もしくは有楽町の東京国際フォーラムからも程近い、アクセスの非常にいい東京ビル(トキア)の路面に面した好立地にある。
パンに関してはもはやここで語ることもないだろう。バゲット・レトロドールにエシレのバターをつければそれだけで極上の食事になるだろう。となりにあるフーガス・トマトやパヴォーなども素朴さの中にはちょっとしたアクセントが仕込まれており、パンを食卓に並べる楽しさがどんどん拡がることは間違いない。
ブーランジェリーの横にカウンターがあり、そこでカフェやワイン、シャンパーニュなども楽しむことができる。その奥の通りに面したスペースがブラッスリーとして、食事やビール、ワインが楽しめるエリアになっている。適度な雑然さがかえって心地さを生み出している。
どれを選んでもハズレがないパンの数々 |
サービススタッフはテンポ良く、あれこれとお客を捌き、サッカーの審判のようにピッチを駆け巡る。攻めるのでも守るのでもなく、ゲームが滞りなく進ませるために。
ここはブラッスリーなんだから、お客は変にかしこまらなくていいし、いい加減でいい。サービスも、べたべたすることなく淡々というスタイルが似合う。だからこそ夜のみサービス料10%というのがやや気になるのだ。
さて、料理は次のページにて。