フレンチ/東京のレストラン

ラブレー(代官山)(3ページ目)

20年の時間を刻むラブレー。第一線で活躍する料理人を数多く輩出している稀有なレストランでもある。季節の花々に囲まれた小さなテラスも心地よく、デザートブッフェは相変わらず大人気だ。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

テラス席の快感

そのモレ・サン・ドニを待ち構えたかのように現れたのが、本日のメインディッシュ、『シャラン産鴨のローストにフォアグラのソテー、ソースは夏柑をふんだんに使った赤ワインのソース』。これ以上なカロリーを誇るメインディッシュに立ち向かうには、体力的にはきつくなっていたのは、なんせ魚料理がメインディッシュほどのボリュームだったからか。

フランス料理
鴨の胸肉とフォアグラとのこれ以上ない組み合わせ
しかし、大好きな鴨やフォアグラを前にして、食欲を助けてくれたのは実は残っていた白ワインだった。鴨には赤、フォアグラには白、と交互に味わいを流し、気がつくと皿は空っぽ。

ラブレー時間のデザートワゴンサービスは女性には人気のようだが、情けないことに鴨とフォアグラを平らげたところで私はギブアップ。

テラス席に移動し、アールグレイの香りとともに酔いと満腹感が落ちついたところで食後酒にブルゴーニュのピーチリキュールでしばしの余韻に浸る。

宮地シェフの料理はどちらかと言えば速球系か。時に荒れ玉を投げるが、それが意外性を伴い食べる側を驚かす。今宵の料理で言えば大アサリや牡蠣の料理か。素材には目を見張るが味わいはややきつめで、ワインなくして先に進むことはなかなか難しい。

とは言え、力のある料理で迫ってきたかと思えば、10種類はあろうか、デザートブッフェですーっと時間軸を変えていく見せ方は見事だ。
フランス料理
このリキュールの味わいは忘れられない
20年を経てはいるが、ゆるぎないオーナーの下で決して多店舗展開することなく、地道にフランス料理の楽しさを伝え続ける貴重な一軒である。

最後に話は脱線するが、宮地シェフ、なかなかの男前である。

ラブレー
渋谷区恵比寿西1-30-13-203 
TEL 03-3780-3090
info@rabelais.jp
ランチ  12:00~14:00 (L.O)
ディナー 18:00~22:00 (L.O)
メニューやお値段はこちら
水休
東急東横線代官山駅正面出口 徒歩5分程度
東京メトロ日比谷線・JR恵比寿駅西口 徒歩6分程度
地図
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