煮込料理の優しい味わい
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メニューはすべて手書きの黒板から |
その日の夜に出掛けたラロドワーゼも市内では人気のビストロの一つ。ここもレピ・デュパン同様でプリフィクスのコースは31ユーロだ。ディナーのメンバーはソルボンヌに留学中の館美波さんと
パリで暮らすガイドの砂辺祐子さん、そしてポールと私の4人。ヒラマツでかなりのカロリーを取ったせいかお腹は重め。しかし微発泡水の
シャテルドン(大塚製薬が輸入し東京でもヒラマツその他でサービスされている超高級微発泡水)を飲んでいると胃袋が少しづつ動き出してくるから不思議だ。
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シーフードは優しい味わい |
とはいえ前菜はどうしても食べたかったブルターニュの牡蠣を。やや小ぶりな牡蠣だがどれも身がしっかりのっていて嬉しい限り。そのままでも十分美味しいがやはりレモンを絞ると味わいが豊かになる気がする。メインはラングスティーヌの煮込み。ココットでサービスされ、中には盛りだくさんの身とキャベツがバターサフラン風味のスープがたっぷり。うーん、これは優しい。幾分大味に感じたのだが不思議と全部食べられた。ポールがいるおかげでメニュー選びは随分楽になったのには本当に助かっている。
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なんとも言いようのないオイルサーディン!! |
そのポールが選んだ前菜がオイルサーディン。これって普通日本にないだろう。これにバターやアンチョビソースをつけてバゲットに載せて食べるのだが、どうも抵抗感のあるメニューだ。「南仏ではあたり前のメニューだぜ。」風光明媚なニースの隣町、ボーリュー・シュール・メール出身の彼は懐かしそうに平らげたのであった。
■L’Ardoise
28 rue Mont-Thabor(1er) 75001
01-42-96-28-18
日曜日やっています。
紹介ページと地図
ほかにもお薦めのレストランを一つ。かつてサンジェルマン界隈を歩いていて偶然見つけた、La Maree Verte は壁一面にクラシックな客船の絵が飾られた趣きあるレストラン。入口に提示されているメニューと金額、そして何よりも開放感ある高い天井とテラス席が気に入って早速ディナーに出掛けたほど。シーフード主体のメニュー、壁一面に飾られたクラシックな船の絵の数々、薄暗いヨーロッパ特有の照明加減、そして地元の人々で賑わうその雰囲気にすっかりはまってしまい、パリに来るたびに通うレストランになってしまった。
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いつも地元の人達で賑わっているLa Maree Verte |
パリのレストランでは挨拶はフランス語で、あとは英語でまったく問題ない。個性的な店主とのコミュニケーションの中できっと新しい発見や楽しみ、感動が味わえることだろう。今さら語るほどのことでもないが、旅は偶然の楽しみに溢れている。
(写真は前回訪問時のもの)
■La Maree Verte
9,rue de Pontoise 75005 Paris
TEL 01-43-25-89-41
日休
続く