フレンチ/東京のビストロ

【閉店】ビストロ・イッシュウ(明大前)(2ページ目)

居酒屋風内装にまず驚く。しかしそこから繰り出される料理は食べ応えのある正真正銘のビストロ料理のオンパレード!

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

満足感の高い料理の数々

フレンチ
シンプルながら印象に残る前菜
よ~し、とことん喰ってやろうじゃないか!と何故かものすごい闘争心?が湧き上がってきた。こんな気持ちは初めてかも知れない。まず前菜からラタトゥイユ、ピクルスとクスクス、スープ・ド・ポワソン(シーフードのスープ)、猪肉のパスタ、シンプルなパスタ、サーモンのムースとトマトソース、ラザニア、鴨のコンフィ、最後は猪のステーキ!

たった二人なのにこんなにオーダーしていいのだろうか。いや、オーダーしたくなるのだから仕方がない。写真の通りボリュームが少ないわけではない。ガツガツっと食べてビールやワインをぐびっと飲んでいるうちに、気がつくと全部ぺろりと平らげてしまった。特に最後の猪のステーキには驚いた。そこそこ満腹感に浸りつつあったのだが、その重厚な風味が器官に入っただけで食欲はぐぐーんと再上昇。

スープ
寒い季節に気持ちも体も温かく
丁寧に裏ごしされたスープ・ド・ポワソンは濃厚でありながら飽きのこない味わいだ。これからの寒い季節にはぜひお薦めしたい。パスタも充実しているのも嬉しい限り。鴨のコンフィは塩の乗り加減等仕込み具合も申し分がない。近くに住んでいながら、どうして今日までこのレストランを何故知らなかったのだろう?と反省したが、同時に知ってしまった喜びで大満足。

値段も前菜が550円~750円、メインディッシュも1500円前後。その他にお薦めメニューがあるが、どれも非常にお気軽な価格帯だ。ワインも3000円台に良質のものが揃う。手書きのひとことコメントも気持ちのいいもの。

お勧めメニューの説明やちょっとした接客態度にも優しい笑顔と気遣いが感じられ、そういったソフトなサービスと料理と居酒屋の内装が見事にマッチしているとみた。シェフとは言葉を交わすことはなかったが、帰りがけの誠実そうな印象はすべての料理と見事にシンクロ。

猪
ぜひ濃厚なワインと合わせたい。
記事にする前に何人かの友人に薦めてみてその感想を後日聞いたのだが、誰もがかなり満足した様子。「ハレの日のレストランではないけれど、日常使いのレストランとしては味のレベルはかなり高い」とはアクセンチュアの信頼できる友人のご意見。私もまったく同感。ちなみに2軒となりにある喫茶店「山猫」もなかなか雰囲気あるところだ。

■ビストロ・イッシュウ
住所 東京都世田谷区松原2-28-11 明大前ニューコーポ2
京王井の頭線 明大前駅 徒歩3分
改札を出て左へ。高架下をすぐ右へ曲がり線路沿いを
約200m進み、サンクスの隣です。

電話  03-3321-4343

営業時間   ランチ 水~日 12:00~15:00(L.O.14:00)
ディナー   火~土      18:00~24:00(L.O.22:30)
日   18:00~23:00(L.O.21:30)
※火曜のランチはお休み。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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