東京タワーの麓に
神谷町。都心の割には馴染みがない方も多いのではないかと思う。地下鉄も日比谷線のみで六本木一丁目からは坂をいくつか覚悟しないといけない。その神谷町、一言でいうと東京タワーの麓あたり、というのがわかりやすいかも知れない。アミューズは卵黄をベースにしたムース |
さて、今回ご紹介するル・シャルボンは青山で名声を博すランスYANAGIDATEが経営するフレンチだ。店名のシャルボンは炭を意味する言葉で、メインディッシュの多くは炭火焼、いわゆるグリエでサービスされるのが特徴。これは素材の質、そして価格がそのままストレートに現れるので、仕入ルートや鮮度など流通ルートの質まで透けて見え、レストランの素材に対する姿勢が結構見えたりする、興味深いスタイル。もちろん火の強弱や時間、寝かせ加減等々それなりの設備と技術は必要であることは言うまでもない。シンプルなだけにごまかしが効かないとも言える。
エントランス横はオープンスペースになっており、あたたかな午後などはそこでランチを取ることもできるのだろうか。全体的に開放感を感じるスペースを上に作り出している。内装は白で統一されており、清潔感とモダンな品の良さを漂わせる空間に仕上がっている。カジュアルなレストランと聞いてはいたが、最初の印象とは少し違って、「なんだ、ちゃんとしたレストランじゃないか」と。