フレンチ/東京のビストロ

31年の歴史はさらに進化するか ビストロ・ド・ラ・シテ(西麻布

名だたるシェフを輩出した歴史的ビストロが大きく舵を取った。その先にはビストロの原点に戻った骨太の料理と自然派ワインのマリアージュがあった。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

フレンチ
勝又氏手書きの当時のままのメニュー

31年前のメニュー

今、手元に31年前のメニューがある。31年前と言うと私は10歳、小学校の3年生か。仮面ライダーやウルトラマンに憧れていた時代だ。その時代の西麻布は一体どんなところだったのだろうか。どんなフレンチが存在していたのだろうか。

写真のメニューは当時のシテのオーナーであった勝又登氏の手によるものだ。(勝又氏は現在は箱根は湖尻のオーヴェルジュ・ド・オーミラドーのオーナーシェフ)前菜には、

ムール貝のプロヴァンス風
エスカルゴとザリガニのカソレ
3種の魚貝のテリーヌ 洋ワサビクリームソース
ニース風野菜の煮込み


などが並ぶ。メインは、

鮑のグリル ムスリーヌソース
ブイヤベース、
平目のブーダン モザイク野菜入り
鯛のロースト オレンジビネガーソース
グリーンペッパーステーキパイ包み
仔羊のローストガーリック風味と野菜のピューレ
仔牛レバーのソテー3種のマスタードソース・・・


などが並ぶ。価格は現在と変わらないのだが、連日連夜大繁盛だったようだ。しかし今はこのようなメニューは街場のレストランで見かけることはあまりないかも知れない。

でも読者の皆さん、すごくおいしそうなメニューだと思いませんか?
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます