
今シーズンはどのレストランでも猪料理が非常に多かったように思う。丹波、広島、カナダ、宮城等々。料理方法は骨付きのままローストし、濃い目のソースで仕上げるパターンが多いが、個人的に好きなのはばら肉のスープ仕立て。臭みや滋味がすべて溶け込んで体を温める一皿はまさにこの季節ならではの料理と言える。この日はサラダも付いたのだが、そこに添えられたのは何と猪の睾丸。強めのバルサミコソースに漬けられた食感ある珍味もこの季節、自然の恵みそのものか。

あまりの香り高さと味わいに喜んでついついお代わりを重ねると、お腹がちゃぽちゃぽになり一気に酔いが醒めてしまう。本当においしいものは適度な量が良さそうだ。
さて、冒頭でご紹介した友人薄井美奈子氏はその後外資系金融機関から独立し、フラワーアーティストとして活躍中である。これも何かの縁と思いここでご紹介させていただきたい。
■ラ・ビュット・ボワゼ
世田谷区奥沢6-19-6
03(3703)3355
12:00~14:00/18:00~21:00/月休