フレンチ/東京のビストロ

【閉店】ブラッスリーバルバラ(新宿)(2ページ目)

新宿駅に直結するルミネ。そこに新しいブラッスリースタイルを提唱するバルバラがオープンした。カウンターはないが、特徴のはっきりした日本的ブラッスリーだ。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ブラッスリーバルバラはほんとうにブラッスリーだった。ビールはもちろんのこと、サングリアやシードルなど飲み物の豊富さには目を疑うほど。ワインもグラスで600円、デカンタ、フルボトルもあり値段も極めてリーズナブル

雰囲気はモダンで、フランスのそれとは異なる。でもここは日本。いろんなドリンクがあって、特徴ある「フランス料理」が「適当に」楽しめるならインテリアには僕はこだわらずだ。

いろいろと述べたが、このブラッスリーのウリは特徴のはっきりした料理にあることを言わねば。

フランスはブルターニュ地方のガレットだ。そば粉のクレープで中にチーズやハム、トマトや半熟卵などを包んでほおばる料理のことを言う。ブルターニュの典型的な郷土料理。

ランチタイムはガレットのほかパスタ類、チキンのローストやポークのオレンジ煮込みなどにパンやコーヒーなどがセットで付くメニューが用意されている。1000円~1500円程度の価格帯。

パンはブッフェ方式でいわゆるフランスの田舎パンが並ぶ。もちっとしたものではなく、素朴な味わいだ。コーヒーも外資系チェーン店のものよりおいしく感じられたことは意外にうれしかったりする。

ガレットは見た目よりボリューム感がある。ガレットの素朴な風味とハムやチーズの味わいに半熟卵が絡み合い、うーん、うまい。

夜のコースも2800円、3300円とリーズナブルな設定になっている。スタッフもアルバイトのスタッフの素人さがブラッスリーチック。フランスだと小生意気な女性が多いが、ここは日本だから教育も行き届いており、とても快適。奥の椅子席は壁側がソファーになっていて、やや低めに設定された高さはゆったり感を演出する。休日の家族連れの食事も大丈夫そうだ。

カウンターが欲しかったが、これは致し方ないところか。ホームが近ければ便利で雰囲気も出るが、ここはあくまで商業ビルの中。

駅は人が集まるところ。そこには必ず飲食が伴う。ちょっとお洒落で賑やかな日本のブラッスリーを目指して欲しい。

そうそう、この記事をご覧になったからと言って、気合を入れてわざわざ予約していくことはない。何と言っても「ブラッスリー」なんだから。

今度は夜にグルメな友人を誘って、「へぇ~」と驚かしてみたい気になってきた。フレンチの愉しみはますます広がるばかりである。

注:ブラッスリーとは、本来はビヤホールを意味し、ドイツ国境に近いアルザス地方を中心とした料理を出す店のこと。シュークルートなどが代表的なメニューだが、コースの形式にこだわらず、気楽さをウリにしている。もちろん今はもっと広い意味で気軽なフレンチ食堂といったところか。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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