まさか駅ビルに入っているレストランを取り上げることになろうとは思わなかった。だいたい駅の中や隣接するレストランは大資本チェーン店といった不特定多数のお客様を相手にする、いわゆる特徴のないお店ばかりだと思っていたからだ(ほとんだがそうだけど)。
日本を代表するグルメなU氏が「嶋さん、ルミネの上にですね、なかなかいいところがあるんですよ、騙されたと思って行ってみてよ。」
「へぇ~、あなたが言うんだからねえ」とかわしてはみたものの、たまたま新宿で打合せがお昼前に終了し、どっかで昼飯でもと思い立ったとき、たまたま彼の一言を思い出したのだ。
初めて足を踏み入れるルミネ1。近いけれど用がないと来ないところではある。飲食フロア全体がリニューアルされ、地方の特徴ある飲食店を揃えたと聞くレストラン街は、アースティスティックな外観で道行く人を捉えていく。
エレベータのちょうど正面にブラッスリーバルバラがあった。
思えばフランスは大きな駅には必ずブラッスリーがあった。リヨン駅にはちゃんとしたレストランもある。駅近くの建物の1Fにはオープンカフェが軒を連ね、ほとんどがビール、ワインといったドリンク類のほかに軽い食事も用意している。奥にはカウンターが必ずあって常連客や汽車を待つ旅人が入り混じり賑やかな雰囲気を醸し出す。
日本では立ち食い蕎麦屋といったところか。
駅のホームから程近いところには小洒落たブラッスリーはほとんど見られないが、せめて隣接する駅に見つけたと言うのは恵まれていると解釈。
そもそも日本ではブラッスリーという看板出しておきながら、ビールはスーパードライだけ、とかおかしな店がとても多い。はたまた客単価2万円のビストロもある。もう滅茶苦茶。
前置きが長く、かつ変な方向に話がそれてしまった。バルバラの話に戻ろう。