日本のブルゴーニュ「アルモニ」はこう来る。2Fに上がると、絶対に!ブルゴーニュにはいない超美人なマダムが「いらっしゃいませ、今すぐメニューをお持ちしますわ」と気持ちのいい笑顔で登場する。
ワインサービスをされる女性は皆綺麗もしくはかわいらしい方ばかりだが、マダムヤマダは明らかにチガウ。ブルゴーニュワインに例えると「シャンボール・ミュジニイ」の村のような優しい香りとやや繊細で軽めの味わい。でもしっかり記憶に残るもの。ちなみにシャンボール・ミュジニイ村はコート・ド・ニュイの村の中でも飛びぬけて美しい村である。
そこにはワインリストなどあるけど、ないようなものだ。予算と好みを言ってお任せがいいだろう。何本か推薦はされたが結局はマダムのいいなりである。もう身も心も任せるしかない。いや、任せたくなるというのが本音。
お任せで選んでいただいたワインはバランスのいい典型的なニュイ・サン・ジョルジュなブルゴーニュワイン。料理は輪郭がはっきりとしたものばかりで、単調な表現だがボリュームもあり、ウマイ。ワインは料理の陰に隠れながらしっかりと寄り添う。そういえばブルゴーニュの田舎で食べた料理って素朴で本当においしかった。そんなことを思い出させてくれる空気がここには充満している。
ヴォーヌ・ロマネ村、いや全ブルゴーニュを代表する作り手「プリウレ・ロック」氏とは長年の友人だそうだ。何といってもロック氏はドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの共同経営者の一人。そのワインのラベル(エジプト文字でワインを表現したもの)と同じ絵が壁を繰り抜かれて、見事に作られていた。美人のマダム、かっこいいシェフとブルゴーニュの話は尽きることがなく、第2ラウンドは次回訪問時に持ち越しとなる。
別段ブルゴーニュにこだわらず、ワイン飲んで一人1万円程度でゆっくり食事を楽しみたい時には絶好の一軒だ。
しつこくて怒られそうだが、それにしてもマダムは温かみある美人であった。
「アルモニ」
港区西麻布4-2-15
03-5466-6655
12:00pm~02:00am
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