Z指定とゲーム売り場
ゲーム売り場では、Z指定とそれ以外のゲームの場所を分けて売らなくてはいけません。
まず、Z指定のゲームは他のゲームと一緒に並べることができません。ですから、RPGとか、アクションとか、そういうジャンルの棚には置けないんですね。ゲームのジャンルなどを表記して棚を仕切るPOPのことを仕切りPOPなどと呼びますが、それと似た形の区分陳列POPというものがCEROから提供されているので、これを使ってZ指定のみの棚を作ります。なおかつ、子どもが簡単に手に取れないようにその棚を150cm以上の高さに設置。さらに、プロモーションビデオや試遊についても自粛を呼びかけています。また、お店によってはレジで年齢確認をする場合もあります。
つまり、子供の目に触れにくいように、手に取れないように、購入できないようにする、ということです。結果、副作用的にメーカーは大幅なプロモーション自粛を迫られます。そうなればお店は入荷を渋ります。当然売り上げに影響しますから、Z区分はお店にとっても、メーカーにとっても、リスキーで、特別な意味を持つことになるわけです。ただし、こういったゾーニングが徹底されているかどうかはゲームへの安心感とも直結しますから、リスクを負っても行うべき重要な部分であると言えます。
禁止表現
海外のゲームが日本で発売される際に、この禁止表現にひっかかる為にグラフィックが描きかえられたりすることがあります。
あるいは、性的な刺激を与える目的での性器や局部の露出、性行為や、排泄表現なども駄目です。もっと言うと、陰毛もNG。映画や、ビデオ、DVD、それに書籍などと比べてもかなり厳しい基準になっていることがお分かりになると思います。こういった表現が含まれるゲームはレーティング自体がされません。事実上、禁止表現を含むゲームは発売されない、ということになります。
禁止表現については憲法で保障される表現の自由とも関わり、どこで線引きをするべきかは大変難しい問題です。実際、今のレーティングも他の媒体に比べて非常に厳しいものであり、これが正しいラインなのかは、様々な角度から今後も継続的な議論が必要です。だからこそ、自主規制を設け濫用を抑制した上で、常に自分達で考えていける状況を保持しておくこと自体がとても重要だと言えます。
禁止表現についての詳しい基準は以下のサイトから確認することができます。
【関連サイト】
コンピュータエンターテインメントレーティング機構//機構の概要
年齢区分についてお話してきましたが、次は実際にどんなゲームがどういった年齢区分に指定されているか、具体例を挙げてご紹介したいと思います。