自分の3DSをいつも持ち歩き、みんなで集まるこれからの携帯ゲーム機は、ユーザー同士のコミュニケーションをどうデザインするかが、さらに大事になっていくのかもしれません。(イラスト 橋本モチチ)DSシリーズのうち、ニンテンドーDSiは1人1人が自分のマイDSを持つ、というコンセプトで発売されました。ですから、カメラがついていたり、フラッシュメモリやSDカードスロットが搭載されていたりして、写真や、音楽や、あるいはオンラインでダウンロードしたゲームなどを保存して持ち歩く、というものです。3DSの通信機能の仕様は、このDSiのコンセプトをさらに発展させたものと考えられます。すれ違い通信が本体の機能となり、ソフトが挿入されていない時も行えるとなれば、そのデータはどこにたまるのでしょうか。本体に保存されると予想するのが妥当でしょう。無線LANアクセスポイントから自動的にダウンロードされるコンテンツも同じです。とにかく本体にデータが集まる仕組みになっていて、3DSはDSiよりもさらに、ユーザーによって中身の違う、パーソナルな性質をもったものになると考えられます。まさにマイDSです。ハードがパーソナルになればなるほど、それぞれのハードを持ち寄った遊びというのは、出てきやすくなります。みんなが同じものを持っていれば持ち寄る意味は薄く、それぞれに個性がでてくるほど、集まる意味が生まれます。そしてそういう場を演出していくのが、任天堂が以前から仕掛けている、DSステーションであったり、ニンテンドーゾーンであったりするというわけです。3DSで最初に注目されるのは3Dゲームでしょう。でも実は、長いゲームビジネスの中で鍵を握るのは、通信機能の方かもしれません。どんなコンテンツがダウンロードできるようになるのか、すれ違い通信に新しい遊びがでてくるのか、本体の保存用メモリはどのくらいあるのかなど、今後も通信機能関連には注目しておいた方がよさそうです。【関連記事】テレビのすごいところは電源を入れたら映像が流れること(田下広夢の記事にはできない。)3DS やっぱり任天堂はおもちゃ屋だった(AllAboutゲーム業界ニュース) ソニーと任天堂の3Dゲームの大きな違い(AllAboutゲーム業界ニュース)ゲームは個人的になって、みんなと繋がる。(AllAboutゲーム業界ニュース)【関連サイト】田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)【編集部おすすめの購入サイト】Amazonで人気のゲームソフトをチェック!楽天市場で人気のゲームソフトをチェック!前のページへ123※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。