少しずつ政治が分かって、どんどんやめられなくなる。あと少し、あと少しと思いながら、徹夜をしてしまった……、なんてことにならないよう、ご注意ください。トロピコ3は、最初は少しとっつきづらいかもしれません。何故なら、物事の因果関係に気がつかないからです。国に毎年餓死者が出ていました。農場はたくさんあり、食糧は十分であるにもかかわらずです。よーく観察すると、国の中心から離れた土地に住む国民の1人が、歩いて家を出発し、そのまま夕暮れまで歩き続け、農場の手前でバタリと倒れました。彼は食糧を求めて徒歩で農場を目指していたのです。餓死者の原因は食糧ではく交通網だったんですね。車の利用環境を整備すると、餓死者は一気に減りました。これは、国民の移動経路が、生活に大きな変化をもたらすことを意味しています。そこに気がつくと、道路のひきかたも、市場やレストランを置く意味も、職場と住居と歓楽街の位置関係も、自分で考えて意味のある配置をすることができるようになります。そうやって、国民のことを考えながら全体の政治を行うことの面白さは大変なものです。じっくり観察し、試行錯誤を繰り返し、失敗したり上手くいったりしながらも少しずつ国が発展していく様が見えてくると、もう少し、もう少しと止め時を失います。まさに隠れた名作。最近シミュレーションゲームなんてやってないなあ、なんて人にこそおすすめです。久しぶりに、この夏、どっぷりとシミュレーションゲームにはまってみるのもいいんじゃないでしょうか。【関連記事】1万匹が生まれ、勇者と戦い、そして死ぬ。(AllAboutゲーム業界ニュース)イオナズンを撃ってみたい人へ(AllAboutゲーム業界ニュース)ミスさえ楽しい、NewマリオWii(AllAboutゲーム業界ニュース)【関連サイト】田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)【編集部おすすめの購入サイト】Amazonで人気のゲームソフトをチェック!楽天市場で人気のゲームソフトをチェック!前のページへ123※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。