魔王を倒す勇者を倒す 勇者のくせになまいきだ:3D

ドラクエ3の図
このゲームのプレイヤーは魔王を倒す勇者……ではなく、魔王を倒す勇者を倒す破壊神になるのです。
たった30分ぐらいのプレイ時間の中で、1万匹の魔物を誕生させて、そして、1万匹の魔物が死んでいく、そんなゲームがあります。2010年3月11日にPSP用タイトルとしてソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された勇者のくせになまいきだ:3Dは、魔王を倒しにくる勇者を倒す、その為にダンジョンを作るゲームです。

ドットで描かれた、レトロなグラフィックと、パロディ満載で常に茶化しながら進む物語のテイストからは想像もできないこのダイナミックなゲームプレイ体験について、ご紹介してみたいと思います。

ただひたすら掘るだけ

勇者のくせになまいきだの図
ツルハシ……もとい、破壊神にできることは、土を掘ること、あとはRボタンを押しっぱなしにしてダンジョンに地震をおこしたり水を発生させたりするツルハシスキルという技が使えます。
プレイヤーは、魔王のさらに上位の存在にあたる破壊神としてゲームに登場します。といっても、破壊神の姿はツルハシです。あの、土を掘るツルハシ。ゲーム画面は四角いマス目でくぎられていまして、その1マス1マスをツルハシで掘ることによって、ダンジョンを作っていきます。

主な操作は、四角ボタンを押して掘るだけ。土には養分、魔分といった魔物を生み出す成分が含まれているものがありまして、この養分などがある土を掘ると魔物が生まれます。一定時間が経つと勇者がやってくるので、それまでにたくさんの魔物を誕生させたり、ダンジョンを複雑な地形にしておいたり、というようなことをして準備します。堀パワーというものが設定されていまして、掘れる回数には制限があるので、よく考えて掘らなければいけません。

後は、魔王をダンジョン内の好きなところに配置して、勇者を待ちます。勇者は魔王をみつけると、即取っ捕まえてスマキにし、地上へ連れていこうとします。魔王が地上まで連れていかれたらゲームオーバー、魔物たちが勇者を倒してくれたら勝利です。

ひとつのダンジョンに何組もの勇者様御一行がやってくるので、ダンジョンを掘っては勇者を迎え、また掘っては迎え、という形で戦って、最後まで魔王を守りきればそのダンジョンをクリア、ということになります。ちなみにプレイヤーは魔物を操作することが一切できません。生まれた魔物は、その性質に従って、勝手にウロウロし、勝手に戦い、勝手に死にます。

このただひたすら掘るだけのゲームが、凄まじいプレイ体験を生み出すのです。