お茶屋さんと喫茶店のいい関係気軽にふらっと立ち寄って遊べる居場所をソーシャルゲームが提供するとしたら、子どもが飛び上がって喜ぶプレゼントになるような、物としての強い価値を提供するのがコンシューマーゲームです。(イラスト 橋本モチチ)さて、では最初の疑問にもどって、ソーシャルゲームがコンシューマーゲームを駆逐するかという話をしてみると、それはおそらく無いと思われます。それ以前に、両者は対立の構造になっていません。個々別々の問題として、コンシューマーゲームが衰退したり、ソーシャルゲームが流行ったりということはあるかもしれませんが、2つを結びつけるのは難しいでしょう。それは、喫茶店があるからお茶が売れない、というようなものです。お茶屋さんをピンチにするのはペットボトル飲料やインスタントコーヒーを売るスーパーやコンビニであったとしても、喫茶店ではないですよね。役割が違うんです。むしろ喫茶店は、お茶を売るきっかけになり得ます。たまたま、暇つぶしで、あるいはおしゃべりをする為に入った喫茶店のお茶が美味しかったら、買って帰りたいと思う人もいるかもしれません。コンシューマーゲームとソーシャルゲームの関係も似たようなことが言えます。ソーシャルゲームを例えばコンシューマーゲームの宣伝の場と捉えることができれば、色んな可能性も生まれます。喫茶店がお茶屋さんを駆逐しないように、ソーシャルゲームもコンシューマーゲームを駆逐する可能性は低いでしょう。むしろ、同じゲームという文脈を持つ両者がどうやったら協力していくのか考えることができれば、さらにゲームの世界は広がっていくのかもしれません。【関連記事】iPod touchがゲーマーにピンとこない理由(AllAboutゲーム業界ニュース)ゲームは個人的になって、みんなと繋がる。(AllAboutゲーム業界ニュース)誰かゲームをオンラインに接続してください(AllAboutゲーム業界ニュース)【関連サイト】田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)【編集部おすすめの購入サイト】Amazonで人気のゲームソフトをチェック!楽天市場で人気のゲームソフトをチェック!前のページへ123※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。