地平線に並ぶ巨神と、それをなぎ払う爆発魔法魔法の杖を使えるのは妹のフレイヤ。他にも、氷のつぶてで攻撃する杖や、敵をロックオンして追尾する魔法の弓なども使えます。レギンレイヴというゲームのすばらしさは例えばこんな場面にあります。巨神族と人間たちの決戦、仲間をかき集めた人間達は巨神を駆逐せんとばかりに広い平原に戦線をはります。戦いの雄叫びをあげて前進する人間戦士の軍団。しかし、巨神族の大群が地平線をなぞるように広がって、ゆっくりと近づいてくるのが遠くに見えてきます。「数が多すぎるーっ!?」巨神族を見た途端に怯える人間達を尻目に、あなたは先頭へ飛び出します。右手には爆炎の杖、Wiiリモコンのポインターで狙いを定めてボタンを押すと、杖の先端が赤く光りだしました。数秒後、たまった魔力が杖から弾けるように小さな火球になって、遥か前方の巨神達へと一直線に飛んでいきます。そしてその1体に着弾した瞬間、轟音。周囲50メートルを巻き込む巨大な爆炎で画面が埋まります。ダメージ表示テキストが滝のように流れて、画面右上のレーダーでは、敵を表示する赤い印が魔法を撃ち込んだ周囲だけ穴が開いたように消えています。ドラクエで言えば、ギガンテスの大群にイオナズンを撃ち込んだかのような光景が目の前に広がるんです。背中を突き抜ける快感と、胸にこみ上げる興奮がたまりません。どの武器で、どう戦うか、それを考えるのが楽しいオンライン協力プレイにも対応。最大4人でパーティーを組んで戦います。仲間と戦うのがまた燃えるんです。こんな風に書くと、大味なゲームのように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、このダイナミックな戦闘に、繊細な戦略を要求されるのがレギンレイヴのさらに面白いところなんです。例えば先程の爆炎の杖。超強力ですが欠点もあります。なにしろ周囲50メートルを吹き飛ばすということは、50メートル以内で爆発すれば、自分も一緒に吹き飛んでしまいます。しかも、術が発動するまでは完全に無防備です。敵に囲まれた状態では使えませんし、素早い動きでかわしてくる敵、弱点を正確につかないとなかなか倒せない敵などにはあまり効果がありません。そこで、近接戦闘で周囲を一気に斬り裂く大剣、動きは緩慢ながらまさに会心の一撃といった渾身の一振りで数十メートルの巨神をも粉砕できるハンマー、1点集中の攻撃が繰り出せる槍、遥かかなた上空を飛ぶ敵も落とせる弓など、あらゆる武器を使いこなす必要があります。しかし、一度に戦場に持ち込める武器は2~3種類。この2~3種類という制限が絶妙で、どの武器を持っていってどんな敵相手にどう戦うか、というところに戦略性が生まれます。武器は敵を倒す事で得られる結晶というアイテムを集めることで種類を増やしていけます。その数は300種類以上。敵を倒して、結晶を集めて、新しい武器と戦い方を試しながら攻略していく、このサイクルが面白くて面白くて、やめられなくなるんですね。跳弾しながら飛ぶ稲妻を放つことができる稲妻の魔弓、なんて新しい武器を見つけたら、手に入れて狭い洞窟なんかで使ってみたくなるわけです。巨神の大群相手にダイナミックかつ緻密な戦いが楽しめるこのレギンレイヴですが、最後に開発をしたサンドロットというメーカーについてもご紹介しておきたいと思います。前のページへ123次のページへ