お店にする営業と、お店にしない営業店頭のスペースだって限られているわけで、そこを獲得していくために営業さん達は日々頑張っています。ガイド:商談会が終わると、営業さんはどういう動きになるんでしょう?根岸:バイヤーさんにアポを取って、お伺いしてゲームのご案内をします。アンデッドナイツは、なかなか紙の資料では伝わりにくいゲームなので、実際に映像やROMをお持ちして、ゲームをやられる方であればプレイしていただく、そうでなければ映像をお見せする形でご紹介します。ガイド:物凄く地道な活動ですね。そういう営業をコツコツやっていって、スケジュールとしてはどれくらいで発注という形になるんでしょうか。根岸:アンデッドナイツの場合は、8月上旬に商談会があって、8月下旬くらいに発注締め切りですね。商談会から大体2週間ないし3週間ぐらいです。ガイド:発注が終わると、もうそのタイトルの営業というのは終わってしまうものなんですか?根岸:初回発注が終わっても、今度は追加発注を取るために営業は続きます。で、追加発注を取るにはいくつか方法があります。1つは、初回発注後も引き続き積極的に営業をかけて追加をしてもらえるようにお願いすること。ただ、今までと同じ情報を持っていっても追加してもらうのはなかなか難しいので、新しい何かが必要になります。例えば、追加のプロモーション施策だったり、追加の特典だったり。他には、お店じゃなくてお客さんの方を動かす形での営業展開があります。店に問い合わせが増えたり、予約が増えると、発注しやすくなるので、そこを狙うんです。営業的な動きでいうと、お店を訪問し、販促物を配って、店頭展開をお願いしたり、プロモーションと連動したりするやり方ですね。アンデッドナイツは各地で店頭イベントを行ったり、体験版をオンラインで配布したり、実際にプレイする人を増やすというような活動を行っています。ガイド:お客さんの動きで発注を増やす、というのは道理にかなっていますね。どうしても応援したいゲームがある、というユーザーさんは、積極的にお店に予約をするのがいいかもしれませんね。お店とメーカーを繋ぐ役割テクモと言えば子供の頃遊んだファミコンのキャプテン翼が忘れられない、という人もいるのではないでしょうか。あの頃から、尖ったゲームを出しているメーカーでしたね。(イラスト 橋本モチチ)ガイド:最後に、発売日当日、営業さんはやっぱり忙しいんですか?根岸:ゲームユーザーさんは非常にアクティブで、発売初日からゲームを買いに動きます。なので、速報性を重視して、1日4回くらいに分けてお店に電話をかけて売れ行きをチェックします。午前中に売れているのか、午後どれくらい伸びているのか、どんな人が買っていったのか、予約状況に対して売れた数がどうなのかなど。そういった情報を店舗さんや社内にフィードバックしたり、実際の店頭状況を見にいったりということもします。これらのデータは、初日だけではなく、その後も毎週毎週収集します。ガイド:集めたデータというのは、ゲーム事業推進部という立場からすると、営業だけでなく、開発やプロモーションにも生かされたりするんでしょうか?根岸:私達営業はお店の状況や意見を吸い上げて、開発やプロモーションと連携を取っていき、より売れるゲームづくり、より売れるプロモーション活動、より売れる営業活動を目指していく必要があると思っています。でなければただの開発会社でいいわけで、パブリッシャーの意味がないですよね。ゲーム事業推進部は開発、プロモーション、営業の主要部門の情報が集約されるので、その責任も重大です。まだまだ試行錯誤の連続で、きちんと動けてないんですけどね(笑)ガイド:ただ、ゲームを買ってくれと売り込むだけではなく、お店とメーカーの橋渡しとして、営業さんは仕事をしているんですね。最後に、これを読んでいるユーザーさんに一言ありましたら。根岸:アンデッドナイツは、今までのゲームにはない一味違うテクモらしい尖ったゲームになっています。テクモをあまり知らない方も、是非一度遊んでみてください。そして、アンデッドナイツ以降も、テクモは、新規性溢れるタイトルを発売していきますので、是非ご期待ください!ガイド:本日は本当にありがとうございました。【関連サイト】アンデッドナイツ | TECMO(公式サイト)中小メーカーにDS参入の実情を聞いてみた(AllAboutゲーム業界ニュース)たった5人で作ったゲーム アルキメDS(AllAboutゲーム業界ニュース)【編集部おすすめの購入サイト】Amazonで人気のゲームソフトをチェック!楽天市場で人気のゲームソフトをチェック!前のページへ1234※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。