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テクモ営業さんに聞く新規作販売の苦労話

ゲームメーカーには、大きく3つの機能があります。開発、広告宣伝、営業。開発と広告宣伝は分かりやすいんですが、営業さんの仕事って知られていませんよね? 新規作を売る営業さんにお話を聞かせてもらいました。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

あまり知られていない営業さんの苦労

開発者さんの苦労話、というのはたびたびメディアに登場しますね。でも、営業さんにだって苦労があるんです。ゲーム会社の機能には、大きく分けて3つあります。1つが、ゲームを制作する開発。もう1つは、作ったゲームをユーザーに知らせる広告宣伝。そして最後の1つが、ゲームをお店に販売する営業です。この3つのうち、開発と広告宣伝は、直接ユーザーに向けた表現をする部署なのでわりと分かりやすいのですが、営業というのは具体的にどんなことをしているのか知らない人も多いのではないかと思います。

ゲーム会社はお店にゲームソフトを売って経営しているわけで、営業さんにはとても大きな役割があります。特に、実績のある続編ものではなく、新たに立ち上げた新規作の販売には、営業さんの力が不可欠です。

そこで今回は、2009年10月15日にPSP用の新規タイトル、アンデッドナイツを発売したテクモの営業さんにインタビューし、ゲームの営業さんがどんな活動をしているのか、アンデッドナイツのような新規作を売る時にどんな苦労があるのか、伺ってみました。

無双でピクミン? アンデッドナイツとは?

敵兵をむんずと掴んでアンデッドに。そこら中の敵をどんどんゾンビにしていくのが、なかなか気持ちよかったりします。まず、アンデッドナイツというゲームがどんなゲームか先にご紹介しようと思うのですが、一言で表現するなら、三国無双+ピクミンのようなゲームです。なんでその2つを!? と思うような組み合わせですが、やってみると本当にそんな感じなんです。なんとも説明の難しい、営業さん泣かせなゲームを作ったものです。

基本はアクションゲームで、操作は三国無双シリーズに極めて似ています。プレイヤーキャラクターを操作して、敵兵に突っ込み、バッタバッタと切り伏せることができます。三国無双シリーズと大きく違うところは、敵を倒すだけではなく、ゾンビにできるところ。敵に近づきボタン1つで胸ぐらを掴んでゾンビ化。ゾンビになった兵士達は、プレイヤーの言うことを聞く仲間になります。

ゾンビに襲わせ、ゾンビを盾にし、ゾンビを投げつけ、ゾンビに門を破壊させ、ゾンビ橋を渡ります。ゾンビがうろつく中、敵は敵で、弓兵が遠くから攻撃してきたり、象が暴れまわったかと思えば、巨人が登場したり。そこでプレイヤーは、お前は弓兵を襲えと指示し、こっちのゾンビは象に投げつけ、自らは巨人にきりかかってゾンビ化して仲間に、という具合に、戦いながら指揮をとります。

アンデッドナイツ携帯版公式サイトは、上記QRコードから。ゾンビと敵でメチャクチャに混乱する戦場を、戦いながら指揮して制圧するのが実に新しく、またゾンビ達が橋になったり放り投げられたりするのが、なんともバカバカしい、味のある一品です。万人向けのタイトルではないかもしれませんが、普通のゲームは飽きてしまったなんていうゲーマーさんにはオススメです。PlayStation Storeや公式サイトから体験版がダウンロードできるので、気になったらまずは遊んでみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
アンデッドナイツ | TECMO(公式サイト)

それではこの、ちょっと変り種の新作アンデッドナイツを売る営業さんに、お話を伺ってみたいと思います。
開発者の図
アンデッド化の図
QRコード
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