DSは本当に中小メーカーに優しいハードか?

脳トレの図
脳を鍛える大人のDSトレーニングはそのパイオニアで、今までのゲーム業界では考えられなかった幅の広い層へ、性能やボリュームではなく、企画の切り口で売った商品でした
今、もっとも普及しているハードは、言うまでもなくニンテンドーDS(以下DS)です。DSは、ユーザーがマニア化し、性能競争、ボリューム競争になりつつあったゲーム業界の枠組みを壊し、タッチパネルという新しいデバイスで、今までゲームをやらなかった人達にもアイデア次第で遊んでもらえる、そんな新しいマーケットを誕生させました。

DSのようなハードが普及し、アイデア勝負になれば、中小メーカーにもチャンスがある、ということは多くの人が想像した未来です。では、本当にその通りになったのでしょうか? そこで今回は、実際にDSに参入した中小メーカーにその実情を伺ってみることにしました。

2009年4月23日に発売された風雲! 大篭城(以下大篭城)でDSへの参入を果たしたばかりの河本産業は、資本金1,000万円、従業員数26名のいわゆる中小メーカーです。この参入したてホヤホヤである河本産業の皆さんに、任天堂への参入プレゼンテーションからはじまり、開発、販売、宣伝まで、DSに参入した中小メーカーの実態について、じっくりとインタビューさせていただきました。

防衛シミュレーション 風雲! 大篭城

大篭城の図
大篭城のマップやキャラクターはドットで描かれています。うかがえば、高齢化が進むドット職人さんたちが持つ職人芸を駆使しているんだとか。ちょっと懐かしさを感じる味がありますよ
インタビューに入る前に、参入作品の大篭城についてまずご紹介したいと思います。大篭城は、防衛型のリアルタイムシミュレーションです……と言ってもよく分からない人が多いと思います。というのも、このジャンルはPC用ゲームで生まれたもので、コンシューマー、つまり家庭用ゲーム機ではほとんど知名度がありません。しかし、知らないのはもったいない!

防衛型というだけあって、大篭城はお城を守るゲームです。プレイヤーが主に行うことは、槍兵や弓兵、鉄砲に大砲といったユニットをマップ上に配置すること。ゲームはリアルタイムに進行し、一定時間が経つと、敵兵がやってきて、配置したユニットは敵が攻撃範囲に来ると勝手に攻撃を始めます。敵は城門を目指して進行してきますので、城門に到着されないように倒しきるのが主な目的です。このように、自動で攻撃するユニットを配置して敵に突破されないように戦略を練るゲームが、防衛リアルタイムシミュレーションです。

空を飛んでくる忍者は弓兵で倒さなければならなかったり、大砲は広範囲の敵にダメージを与えられるなど、ユニットごとに相性や特徴があります。次々とやってくる敵たちに対応しつつ、マップ上の防衛を完成させていく過程にはついつい夢中になります。全ての攻撃を退ける最適化された防衛が敵をどんどんやっつける様は、眺めているだけで幸せな気分になりますし、四苦八苦しながらギリギリで敵を倒していくのは、手に汗握ります。

親切なチュートリアルに徐々に上がっていく難易度と、防衛シミュレーションの入門編には大篭城はピッタリです。やったことない、と言う人は論より証拠、Web体験版がありますので、是非まずは1度試してみてください。

【関連サイト】
風雲! 大篭城(公式サイトWeb体験版)

大篭城で参入した河本産業ですが、実は、最初は任天堂に断られたところからスタートしているようなんです。