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FF13でPS3は上手に負けることができるか(3ページ目)

2009年にPLAYSTATION3の目玉と言えば、ファイナルファンタジー13。Wiiとの販売台数は大きく広がる中、キラータイトルの登場で状況を変えることはできるのでしょうか?

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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今PS陣営にとって大切なのは、負け方。

劣勢のPSPで発売され、ミリオンまで到達したモンハンPは本当に見事です。モンハンP自身の続編も含め、PSPのその後に大きな影響を与えましたかつて、任天堂がニンテンドー64や、ゲームキューブにおいて、ゲームマーケットのシェア争いでは敗北を喫していました。競い合っていれば、勝つことも、負けることも当然あります。しかし大切なのは負け方です。任天堂はシェアで劣りながらも、着実に自社ソフトのマーケットを守り、利益を確保していました。また、携帯ゲーム機市場の構築や、当時実験的作品であったどうぶつの森のリリースなど、その後の任天堂を大きく羽ばたかせる種を育ててもいました。

今の、FF13と近い状況で発売されながら、キラータイトルとして見事成長したゲームがあります。それがPSPのモンスターハンターポータブル(以下モンハンP)シリーズです。一番最初にモンハンPが発売されたのは、2005年12月。この時DSは400万台弱、PSPは200万台強で、2倍近い差がついていました。しかも、おいでよ どうぶつの森や、マリオカートDSが発売された時期で、ここからDSは一気に加速して常に品薄状態の人気を見せます。

そんな中、モンハンPは、廉価版と合わせると約100万本を販売。PSPを持ち寄って複数人で同時プレイを楽しむというゲームスタイルを確立させ、モンハンP2ndGではダブルミリオンを達成。文句のつけようがないキラータイトルになりました。ゲームの歴史を塗り替える程の勢いで売れているDSには及ばないものの、PSPも普及台数が1000万台を突破。着実に市場を構築しつつあります。これはもしかすると、きちんと負けていると言えるかもしれません。モンハンPの登場によって、PSPは次に繋がる負け方ができていると言えるかもしれません。

いかにFF13が素晴らしいゲームでも、現状を見れば奇跡のような逆転劇は流石に難しいと考えるのが妥当です。しかし、だからこそ、次に繋がる負け方をする為に、キラータイトルとして大きな役割を担っているように思います。FF13がPS3に、明日へ繋がる道を作ってくれることを期待したいと思います。

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