絶好調のPSPの行く先は……
もしかすると、PSPは大きな岐路に立たされているかもしれません。もう一度、PSPってどんなハードなのか、考えてみる必要があるようにも思います |
PSPのハード戦略は、今までここのところに大きな揺らぎが見られています。例えば、新型PSPの方向性、PSPでワンセグ放送を視聴、録画したり、テレビ画面に映像を出力したりということは、AV機器に対して比較的コアな層に対するアプローチではないでしょうか。しかし、新型PSPのカラーバリエーションは、ローズ・ピンクや、ラベンダーパープルといった女性層を意識した色をかなり入れています。
また、プラットホームフォルダーであるソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)が最近リリースしているPSPタイトルを見てみると、勇者のくせになまいきだ、無限回廊、ニッポンのあそこでなど、大作ではないけれど切り口のよい、初代PlayStation(以下PS)の頃、ライトユーザーをガッチリ掴んだパラッパラッパーやIQを彷彿とさせるようなタイトルが並んでいます。
バリエーションに富んだコンテンツがあることは悪いことではありません。初代PSやPS2は、色んな角度から、色んな層へアプローチするソフトやサービスがあったことを、メジャーハードという存在感で結果的にまとめ上げています。とにかく色々あるから、PS2を買っておけば安心だ、ということですね。では、PSPは、このバラバラの点を1つの線に繋げることが果たしてできるのでしょうか?
モンハンPというキラータイトルシリーズは、PSPの方向性に大きな影響を与えるタイトルでしょう。しかし、実際のところまだ方向性が定まっていないようにも感じます。結局PSPをどうするのか、それがSCEが持つ大きな課題ではないでしょうか。
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