良くも悪くも、任天堂頼み

モンスターハンター3の図
サードパーティーの大作ソフトとして期待がかかるモンスターハンター3。Wiiにサードパーティーのマーケットを構築するきっかけとなれるでしょうか
さて、任天堂の動きを説明する為に、ドラクエ9の延期のお話をしましたが、本来この延期で影響を受けるのはWiiではなく、ニンテンドーDS(以下DS)であるはずです。では3月のDSの売上げはどうだったのでしょうか? これがなんと、約29万台を販売して、携帯機、据置機あわせてトップを走っています。大躍進をしたPS3のさらに倍。王者の風格ですね。

もちろん本体カラーバリエーションの追加の影響があると考えられますが、それにしても凄いの一言。ドラクエ9の延期なんて何処吹く風です。つまりDSは超有名キラータイトルの延期ぐらいでは揺るがないほど磐石の態勢で売れているということが言えます。任天堂がビッグタイトルを発売しなくても、ドラクエ9が延期しても、それを補って余りあるぐらいたくさんのタイトルがあり、ユーザーを魅了しています。

逆に、Wiiは、任天堂がちょっとドラクエ9にあわせてDSの方へ注力し、手薄になるとたちまち売上げを落としてしまいます。Wiiで発売されているゲームタイトル、特に任天堂以外のメーカーのソフトがまだまだ少ないことが大きく影響していると考えられます。

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任天堂の、特にライトユーザー向けのビッグタイトルは長期的に売れる傾向があります。WiiFitも、マリオカートWiiも、いまだに売上げを伸ばしています。おそらくはそういった下支えも影響して、売上げが落ち込んでも10万台程度を保てるという状況だと思います。その意味で、冒頭でもお話したとおり、Wiiの売上げが多少落ちているからといって、Wiiの失速を語るのは早計でしょう。むしろ競合のPS3やXbox360と比較した場合には、ビッグタイトルが無い時に売上げが落ちるのは同じでも、任天堂のロングランタイトルがある分まだ安定しています。

ただし、Wiiの市場がこれから成熟して行く為には、サードパーティータイトルの充実が欠かせないことも、はっきりとしたのではないでしょうか。DSの時のようなサードパーティーの市場構築が必要だと言われ続けながら、既に発売から2年以上の月日が過ぎています。いかに今の任天堂が業界で追随を許さない力を誇っているといえども、やはり1社ではどうしても穴があいてしまいます。良くも悪くも任天堂、その状態から抜け出した時に、Wiiはさらなる発展を遂げるのではないでしょうか。

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