成熟期 ストリートファイター2
スト2がブームになると、マンガやアニメ原作の格闘ゲームも多数発売され、人気を集めました |
発当時小学生だったガイドが地元駅前の西友ストアで初めてスト2を見たときことは、忘れられません。リュウの出す青い光の弾、ダルシムの伸びる腕、空中を舞う春麗の姿。ひとつボタンを押すたびにどのキャラクターもじつに生き生きと、動くのです。その衝撃たるやすさまじく、あっと言う間にお小遣いはなくなり、しかしその場に留まってただただ画面を見続けていました。おそらくその頃、日本中に同じように画面を凝視したたずんでいる子供達がたくさんいたことでしょう。
スト2は爆発的人気を集め、格闘ゲームはゲーム業界のなかで大きなムーブメントへと成長します。スト2が作り上げたスタイルから派生して、奥や手前に移動できるシステムを採用した餓狼伝説、江戸時代を舞台に、キャラクターが武器を持って戦うサムライスピリッツなど、様々な格闘ゲームシリーズがこの頃生まれました。
革命期 バーチャファイター
今と比べれば当時のCGは非常に粗いものでしたが、今までに無い表現がユーザー達を驚かせました |
はじめてバーチャファイターを触った時のガイドはスト2の時とはまったく別の意味で衝撃を受けました。わけがわからない……。そう、格闘ゲームだけでなく、それまでのゲームのセオリーが一切通じないゲームだったので最初は理解ができないのです。なんとなくジャンプしたりしてるうちに、リングアウト負けというのが最初のバーチャファイターでした。そしてガイドだけでなく、多くのユーザーを遥か後方へと置いてきぼりにした圧倒的な新しさのせいで、最初はなかなか人気が出ませんでした。
しかし、上段、中段、下段の打撃と投げを使い分けて相手の防御を崩していく攻撃と、技の流れを見て的確に攻撃をさばいていく防御、その読みあい、そして一瞬で攻守が入れ替わるスピード感と緊迫感が理解されるにつれ、バーチャファイターは3D格闘ゲームのパイオニアとして、確固たる人気を得ることになります。そして、ブルース・リーをパロディしたキャラクターや、動物の熊などが登場するハチャメチャさがウリの鉄拳、武器格闘のソウルエッジシリーズなどのフォロアーも現れ、3D格闘ゲームが1つのジャンルとして確立されていきました。
ひとつの時代を築き上げた格闘ゲームというジャンル、今後どうなっていくのでしょう。