格闘ゲーム温故知新
新キャラも続々発表され、盛り上がるスト4。既に大阪にあるゲームセンターでロケテストなども行われました |
ストリートファイター3のシリーズがはじめて世に出たのが1997年、それから11年の歳月を経て、いよいよ新シリーズが登場するわけです。さあ、そんな往年の格闘ゲームファンにとってはいてもたってもいられないこんな時期、あえて格闘ゲームの歴史を振り返ってみたいと思います。温故知新、古きをたずね新しきを知る、というわけです。
黎明期 アーバンチャンピオン
パンチしかできないアーバンチャンピオンに比べ、イー・アル・カンフーには、スーパーマンのように飛んできたり、火を吹いてきたりといった、キャラクター固有の技がありました |
今の格闘ゲームにあるような、体力やジャンプ、必殺技などの概念も一切なく、ひたすら相手を攻撃して、画面はじのマンホールに追い詰めて落っことせば勝ち。たまに上から植木鉢が落っこちてくるなどのアクシデントもあるという、今考えるとちょっと風変わりなゲームです。アーバンチャンピオンはストリートファイターシリーズに代表される現在の2D格闘ゲームからすると、原点と呼ぶにはちょっとかけ離れていますね。しかし、実はこのゲーム、格闘ゲームの別の進化方向をこの時点で示唆していたりもします。そのお話は後ほど。
もう少し、現在の格闘ゲームの原型といえるようなゲームはというと、コナミが1985年に発売したイー・アル・カンフーではないでしょうか。パンチボタン、キックボタンと方向キーを組み合わせて多彩な技を繰り出し、相手の体力を全て削れば勝利というシステムは、今の格闘ゲームの原型と呼ぶにふさわしいものです。
この他にも初代ストリートファイターなど、格闘ゲームというものの形が少しずつ定まってきたのがこの時代。そしてここから、あの有名タイトルの登場で格闘ゲームは一気に進化を遂げます。