ハテナブロックとクリボーにデザインの優劣なんてあるの?
ファミコンの時代に作られたデザインですから、どちらも非常にシンプルです |
ハテナブロックとクリボーのデザインに優劣なんてあるのか? と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。あるいは、そんなの人それぞれで好みの問題じゃないの? と思う方もいるかもしれません。しかし、ガイドの意見としては、ゲームにおけるデザインという意味で、ハテナブロックの方が遥かに優秀だと考えています。今回はその理由についてご説明しながら、ゲームのデザインについて考えてみたいと思います。
ハテナブロックには絶対何かがある
ハテナブロックは、ひと目でなんだか仕掛けがありそうな、なんだか楽しいことがありそうな、でも何かは分からないというその性質がしっかりと表現されています |
そういう誘うデザインのブロック、何かあるぞとマリオが叩くとコインがでてきます。コインが出てくると光らなくなって、ハテナも消えて、もう何もありませんというデザイン変わります。このハテナブロックのデザインがあって、その逆に地味な色のレンガブロックが意味づけされます。ユーザーは先入観としてハテナブロックとは逆に、ここには何もなさそうだと思うわけです。
そうすると今度はこのレンガブロックにこっそりアイテムがあるという、隠しアイテムという概念が成立して、普通のレンガなのに叩いたらアイテムが出てきたということで驚きがあるんですね。ハテナブロックが派手な色をしていなかったら、アイテムが出てくるかどうか分かりにくいですし、そこに注目がいくからこそ隠しアイテムが上手に隠されるという構造があります。
スーパーマリオブラザーズのブロックは非常にシンプルなデザインではありますが、ゲーム全体の仕様とかみ合って、きちんと考えられたデザインであるわけです。では、今度はクリボーについて考えてみましょう。