子供向けと侮る無かれ。ポケモンが持つ奥の深さ
Wifiを使えば、お家にいながらにして、交換や対戦をすることができます。DSにはマイクがついてますからボイスチャットだってできちゃいます |
ポケモンの奥の深さは育成と対戦に集約されます。ただストーリーをクリアするだけなら、それほどこだわらずとも楽しむことができます。しかし他のユーザーとのポケモンの対戦で勝つためにどういう風にポケモンを育てるか、こうなると途端に奥深い世界が広がり、ポケモンの真髄が顔を覗かせるのです。
150種類のポケモン全部が味方で全部が敵
ポケモンにはタイプというものがあります。例えば火タイプのポケモンは水タイプの攻撃に弱く。水タイプのポケモンは雷タイプの攻撃に弱いという具合です。これだけでしたら、どこにでもありますね。ですが、これが実に17種類も存在し、全種類のポケモンにタイプが設定され、中には2つのタイプを持つようなポケモンさえいます。そしてさらにポケモンが戦う時に使うわざにもこの17種類のタイプのどれかが振り分けられています。
ポケモンの戦いはこのタイプが複雑に絡んだ状況を見極めなければ勝利することが出来ません。例えば、わざのタイプとそれを使うポケモンのタイプが一致すると攻撃力が1.5倍、わざを受けるポケモンの弱点のタイプで攻撃すれば攻撃力は2倍です。つまり、得意な技で弱点を突けば攻撃力は3倍にもなります。こうなるともう圧倒的有利なわけです。
プレイヤーはポケモンを捕まえてバトルするわけですから、全てのポケモンが敵であると同時に、味方になることもあります。17種類のタイプの相性、そしてゲームに登場する約150種類のポケモンが持つタイプ、そしてそれぞれのポケモンが使えるわざとそのタイプ、これら全てが複雑に絡み合ってポケモンバトルを左右するのです。一匹のポケモンが覚えられるわざは同時にたったの4つです。無限のパターンから、どんなポケモンにどんなわざを覚えさせるのか、そして相手がどういうポケモンでどういうわざを使ってくるのか、このジャッジと読み合いが奥の深いゲーム性を打ち出していきます。
同じポケモンに見えても、1匹、1匹、違うんです
まだこれだけでは終わりません。ポケモンにはそれぞれ能力の差というものがあります。まず、ポケモンの種類。ピカチュウとか、ヒトカゲだとか言ったポケモンの種類によって当然能力が違います。さらには、同じピカチュウでも、ゲームに登場する全てのポケモンは微妙に個体差があります。その差は低いレベルではほとんど分からないものですが育てていくうちにだんだん大きくなります。さらにさらに、ポケモンは他のポケモンと戦わせることによって経験値を貯め、レベルアップしていくのですが、どんなポケモンと戦わせたかによっても育ち方が違ってくるのです。1回1回のポケモンバトルで出る影響はプレイヤーが気づかないほど小さなものですが、最終的にはそれが大きな差になってあらわれます。
さあ、これだけの複雑な状況です。それはあなたが育てたポケモンはまさしくあなたしか持っていないということを意味します。これで対戦、交換をするわけですから面白くないわけがありません。ありとあらゆる要素を考慮して見事にポケモンを育て上げて、そして戦うことができる人が強いポケモントレーナーになるわけです。
ポケモン育ててみたくなりましたか? 最後にポケモンの歴史についてお話したいと思います。