家電とつながるPS3
PS3とウォークマンの連携…。そこからPS3の楽曲購入を予想する根拠に、9月1日のアップデートがある。このアップデートで、XMBのゲームの列からPlayStation Storeのゲーム購入、ビデオの列からビデオ購入への導線が張られたからだ。
ミュージックの列から音楽購入、というのは自然な予想ではないだろうか。
各部門での連携に安定感が感じられないソニーではあるが、そろそろPS3を軸に、いろいろなサービスを統合する「横のライン」を形成していくのではという期待感を感じるのである。
新型PS3はソニーのTVブラビアと接続すると、ブラビアリンクによりTVのリモコンで操作できるようになる。
他社製のTVであってもある程度操作可能だが、このあたりの対応からも家電との親和性を意識しているのが垣間見える。
現在行っているビデオ配信も、ラインアップとしてはアニメのみで物足りない。将来的には映画やテレビ番組などがフォローされないと実用的とは言えないだろう。
ゲーム機である以上、パッケージされたゲームの充実が最も必要であることは言うまでもない。だがゲーム、映画、楽曲のダウンロード購入が可能になればPS3の価値はさらに深まる。
そのあたりが今後、ライバル機に対するアドバンテージになってくるのではないだろうか。
現在のPS3国内普及台数はおよそ350万台。
年内の早い段階で400万台に到達し、500万台を越えてきたあたりでようやくしっかりとしたPS3の市場が形成されると予想される。
来年以降のラインアップ、そして対応サービスの拡充がそれを可能にするだろう。
メールマガジンではなぜ、この時期にPS3の話題作が多く発表されるのかの考察を。