カバ=アクビ、カバ=襲われる?
まずは望遠鏡で動物を探そう! |
そんな決定的瞬間を撮影するうち、撮影者はカバの意外な獰猛さや臆病さを知る事になる。『AFRIKA』のプレイは、そんなプロセスを持っている。
「カバのアクビを撮影して欲しい」と言う依頼を受けたら、まずはカバの生息する池まで移動する。あまりカバに接近しすぎると襲われるし、警戒されているとアクビなんか絶対しない。
したがって、カバに警戒されないように物陰に潜んでゆっくりとシャッターチャンスを待つことになる。
優雅に水を飲むカバ、歩くカバ、寝そべるカバ。
やがて眠くなったのか、カバがその口を大きく開く。
今だ!
このプロセスを楽しいと感じられるかどうかが問われるゲームといえる。
その他にも、木に登ってキリンの顔を接写したり、ゾウの赤ちゃんの写真を求められたり…。
特に重要なシーンは「ビッグゲーム」と呼ばれ、特別なムービーも用意されている。初めての「ビッグゲーム」は心踊るものになっているので、あえて書かないでおこう。出来るなら自分で体験して欲しい。
いつの間にかアフリカに住んでる気分に
撮影中、意外な光景に出会うことも。 |
するとすぐに写真の評価がわかり、報酬が支払われる。
その報酬で便利な道具を購入したり、レンズを購入したりしながらまたサバンナに出かけていく…。
ゲームを進めると新しい場所に行けるようになり、自分でジープを運転することになるのだが、そこからは案内してくれるガイドがいない。自分で目印になるポイントを見つけ、新しい動物を撮影する。
一日が終わり、次の日になると新たな依頼がメールで送られてくる。
一度ゲームに没頭してしまうと、だんだんとそこがアフリカであるような錯覚さえ覚える。
特に音響の素晴らしさは特筆しておきたい。
5.1チャンネルを駆使した環境音は実に臨場感があるし、真後ろで足音がした瞬間などは思わず振り向いてしまいそうになる。
またフルオーケストラで奏でられるBGMも豪華で、ここぞと言うシーンでしっかりと盛り上げてくれる。まるで上質の記録映画でも観ているようだ。
個人的に近年に無いほど好感触なゲームであり、細かい不満などは吹き飛んでしまいそうな良作だと感じる。
だがその細かい不満を書かないわけにもいくまい。