さて、今回は以前「いまさら人に聞けない『PS3って何?』」で予告した、次世代ゲーム機3機種の優劣を「ネット対応」「HD対応」「上位互換」の3点で判定してみたいと思います。
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ネット接続の対応は三社三様
意外にリビングにLANを引くのは面倒かも? |
●1位 Xbox360
▼2位 Wii
▼3位 PS3
Xbox360では現在オンラインゲームでかなり先行しており、この記事の執筆時には、マイクロソフトだけが唯一体系付けられたサービスを開始しています。他の次世代ゲーム機はまだ未発売であり、かつPS2もゲームキューブもハードメーカーからの有効なネットソリューションは提供されていません。ですからまずはXbox360を1位とさせていただきました。
さて、Wiiを2位にしたのは理由があります。それはWiiが「常に電源をOnにし、ネットにつながっていることを前提としたゲーム機」だからです。
この点、アーキテクチャ的に他の2機種とまったく違った作られ方であり、ネット対応の捉え方そのものが違う可能性があります。
以前僕はゲーム離れに関する記事を執筆しました。
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ここで指摘したのは「ゲーム離れというより、時間のかかるゲームを遊ばなくなっただけ」「ゲームそのものに興味があるので携帯電話やDSを遊ぶ」「据え置きゲーム機の電源を入れること自体が億劫になっている」などの、現在のゲームユーザーがゲームに対する嗜好が変化してきているということ。
この点を踏まえると、実はWiiの「常に電源がOnになっている」という状態は凄く重要なのです。ゲーム機に対峙するまでの手間を極力減らし、気軽に、それこそテレビのチャンネルを変える程度のステップでWiiに向き合わせようという考えなのではないでしょうか。
Wiiは非常に低い電力でスタンバイ状態を維持できるように設計されています。そしてネットワークから常にデータがダウンロード可能な状態なので、例えば寝ている間にゲーム内の植物やペットが成長していたり、新しい情報を入手していたり、様々なことが考えられます。
例えばそこで日常的な天気、ニュースなどが配信されていて、「まずはWiiをチェックしようか」と思える形になっていれば、そのままゲームをプレイするのも手軽に出来るわけです。
まずはDS並みにゲームに対する敷居を下げる。それこそがWiiの狙いであり、他のゲーム機と一線を画する点なのです。
続いてPS3。現在発表されているPS3のネット対応はXbox360をベースにしたものになると思われます。その点後出しジャンケン的な要素を含むので、Xbox360を越えるサービスでないとPS3の格好が付かない。
その上でPSやPS2のタイトルがダウンロード販売されるなどのサービスも予定はされていますが、Wiiのバーチャルコンソールと比べるとトータルのバランス(価格と容量など)は一歩譲るイメージがあります。
さて、期待感などを含めてネット対応の順位を付け直すなら
●1位 Wii
▼2位、3位 PS3、Xbox360
と言った感じになるでしょうか。