第1位 『ファイナルファンタジー10』 |
さぁ、10大ゲームといえばこのゲームを1位にしないわけにはいかないでしょう。賛否両論あるでしょうが、間違いなく今年最も話題に登ったゲーム。それが『ファイナルファンタジー10(以下FF10)』です!
このゲームに関しては発売前にシリーズを徹底分析した「FF10を追え!」や、全4回でお送りした爆笑必至>のFF10プレイ日記で詳しいのでそちらも合わせてお読みください。読んでくれたら嬉しいな。きっと読んで! 頑張って書いたから!
『FF10』も来年続編である『FF11』が発売されます。こちらは完全ネットワーク対応のゲームになり、今までのようにソフトを買ってきて一人で遊ぶということができません。ネットワークに繋がないと遊べなくなっちゃうんです。
だから『FF10』を「最後のストーリー指向RPG(ゲームシステムよりシナリオと映像を重視したロールプレイングゲームを特にこう言います)」と評する人も多いのですが、『FF11』もネットワークゲームながらストーリー性を盛り込むそうなので、楽しみにしておいても損はないかもしれません。
ファイナルファンタジーは常に突然変異を繰り返し、自分自身の姿を劇的に変化させてきたRPGです。今回のような「ストーリー指向RPG」から「ネットワークRPG」への変化はあまりにも変化が激しく、拒絶反応を起こすユーザーも多そうに思うのですが、サービス開始後にはやはり大ヒットしているのでしょうか。
さて、ファイナルファンタジーといえば大コケした劇場版も忘れてはいけません。全編フルCG、超豪華スタッフの鳴り物入りで登場した劇場版ファイナルファンタジーは結果的に受け入れられず、国内でも大コケしました。そりゃもう見ていて気持ちよくなるくらいのコケっぷりでした。
あまりにハリウッドSFを意識した外観、哲学的(?)なストーリー、完成度は高いのにたまにチープに見えるCG。これらがSFの本場でも国内でさえも失敗した理由だと言われています。
さらに直後、スクウェアが第三者割当増資を行い、SCEIが1120万株を約149億円で買い取ったというニュースが。これで多くの人は「あぁ……劇場版のFFがコケて痛かったんだなぁ……」と思ったことでしょう。即座に映画事業から撤退しちゃいました。
ゲーマーである僕としては「スクエアはゲームに注力してくれればいいんだい!」という気分です。素直に。乱発していたゲームがすべてヒットしていたあの頃に戻ってくれたらいいと思います。
さて、良しも悪しきも2001年最も話題に登った『FF10』。もし遊んでいなかったら大変。今後のためにも是非知ったかぶりワードを覚えておきましょう。
「幻獣って役に立たないよね(戦闘中、“幻獣”というお助けキャラを呼べますが呼ばなくても割と大丈夫)」「“全てを越えしもの”が倒せないんだ(本編とは別に、やり込むと出現する最強の敵)」「ティーダの語尾『ッス』はちょっと……(主人公が主人公っぽくないんです)」「ワッカの存在がセクハラ(ゲーム中ほとんど上半身裸)」「ルールーの胸が(以下自主規制)」「ユウナの胸が(自主規制)」「リュックの(自主規制)」「アーロンなら抱かれてもいい(FF史上最も格好いいキャラ……だと僕は思うんですが)」「……あと一人誰だっけ(あと一人キャラクターがいたはずなんですけど…)」「え、これで全部でしょ?」
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【2001年総まとめ】
2001年はPS2飛躍の年と言えたでしょう。目玉タイトルが複数飛び出し、続編も充実していました。期待される大型タイトルとともに本体のシェアも拡大し、他のゲーム機に対して大きくリードした1年と言えるでしょう。
しかしながら僕が2001年を振り返った印象は「大ヒット作に純粋な新作が少ない」という事でした。あまりにゲームが大作化してきたせいか、ヒットしたどのゲームを見ても続編ばかり。「それもPS2になってグラフィックが強化」というのがメインのように思えます。これでは普段ゲームをしない人たちがゲーム機に触ってみようという気にはなれません。
そんな中、『リモココロン』や『正義の味方』、『エンドネシア』『ICO』などの斬新なゲームも見られました。来年もこれらのゲームのように、新鮮な気持ちでゲームに取り組めるようなタイトルが増えてくれたらと思います。
そして誰もが初めて遊ぶような独創的なゲームこそ、ゲーム好きもゲームをしない人も夢中になれるのではないでしょうか。