■最高の血筋:それがサラブレッド
ゲームセンターの競馬ゲーム、良く知らないから、と敬遠してません? もしそうなら、ちょっと私のウンチク話でも聞いて、競馬自体の魅力を見つけてみましょ!!
競馬の魅力を語る上で、血統は欠かすことができない。競馬はブラッドスポーツなんて代名詞が付いちゃう程、馬の血統が大きく左右するスポーツ。人類が最初に品種改良した最初の馬の品種・サラブレッド。実は現在のサラブレッドレースで走る多くの馬たちの先祖は、3大始祖と呼ばれる3頭の馬たちから始まっている。
バイアリー・ターク、ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアンといった馬たちが活躍したのは250年以上前の話。その時代から、速さを求めて現在まで交配を繰り返してきた。競馬予想の大半が血統にこだわるのも、当然といえば当然か。
■馬の長所を見抜く
血統。これは馬のポテンシャルを大きく左右する。そのポテンシャルのひとつに距離適正というものがある。短距離、中距離馬、長距離馬、それぞれどのレースに馬が向いているのか、その見極めも競馬の楽しみのひとつ。
例えば、「先代は長距離と中距離に強い馬だったから、長・中距離適正が強い」なんて読みもできる。これを的確に読んだ上で、調教師は調教を施す。良い血筋のモンに、見合った良い教育を施す、というワケね。でも読みがハズレてれば、せっかくの馬も台無し。
この調教も、長い競馬の歴史の中で、ノウハウを高めて行った。けれども、相手は生き物。そうそうウマくいかないのよ、コレが。まぁ、そのおかげで名もない馬が名馬の血を引く馬に勝つ、なんてドンデン返しがあって、オモシロイんだけど……。
■それはF1のようでもあり……
さらに競馬では馬の脚質を把握することも必要。大逃げ、先行、まくり、なんて言葉で表現されるこの脚質は、レース終盤に猛チャージなどといった馬が得意とするレース展開を表したもの。
脚質は、同じレースに出場する馬との相性でも重要な要素となってくる。この要素を踏まえて、調教などを行っていく。モータースポーツのF1に例えれば、マシンのポテンシャルとそれに見合ったセッティングといったところ。
F1にドライバーがいるように、競馬にも馬に乗るジョッキーがいる。ジョッキーは馬のポテンシャル、コンディション、気性を理解し、馬を操る。このジョッキーもレースの行方を左右する大きなファクターだ。
■競馬を全角度からシミュレートする楽しさ
ここまで書くと、血統と脚質を踏まえた調教、そして優秀なジョッキーが騎乗すれば、実際の競馬も勝ちやすい、なんて思う人もいるかもしれないが、現実はそれほど甘くない。レース日の天候によるコースコンディション、スタートするゲート位置などなど……。様々な不確定要素が勝利を左右する。
一方、競馬ゲームの着順は、「ゲームだから、勝ち負けはメダルの枚数で決まる」なんて人もいる。確かに昔の競馬ゲームなら、そんなこともあったかもしれない。だが、やっぱり競馬は、さまざまなファクターがあって、さらにそれらのファクターを覆すような番狂わせがあるからオモシロイ。
だから、セガの『スターホース2001』(ゲームの詳しい情報はコチラ)のような、競馬ファンも納得する本格派競馬ゲームの登場は非常に喜ばしい。長い歴史の中で培われてきた競馬の知恵と知識。こんな本格派競馬ゲームを前にすると、そんなウンチクをアレコレ試したくなる。名馬誕生に苦労してきた競馬関係者に想いを馳せながら、最速馬誕生のプロセスをシミュレートするなんて、結構オツなものです。
□関連サイト
セガ公式サイト: http://sega.jp/
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