お風呂場などの排水溝・排水口汚れ、4つの主原因
ひっきりなしに「汚水」にさらされ続ける、お風呂場などの排水溝・排水口
排水溝とは、日々出る汚水が垂らされ流れ続ける溝のこと。この溝を伝って汚水は排水口から排水管に至り、下水管へと流れ去っていくわけですが、そもそも排水溝に流されるのが汚水(排水)でなければ、こんなには汚れずに済むはずです。
たとえばお風呂場で生じる汚水には、主に石けん液、皮脂、シャンプー、リンス、髪の毛、フケが含まれています。さらに愛犬などの身体を洗う場合には、ペットの抜け毛も含まれますし、布オムツ洗濯をしたり、靴を洗ったりする場合には、排泄物や泥砂まで、とにかく多様な汚れが含まれるのです。
この種類や量が多ければ多いほど、そしてお手入れ頻度が低ければ低いほど、またお風呂場自体や排水溝周辺の温度と湿度が高ければ高いほど、その排水溝は汚れるというメカニズム。そんな家庭の排水溝にへばりつく「汚れ」とは、主に以下の4つになります。
- オレンジ色っぽいヌルヌル汚れ→酵母(ロドトルラ)
- 白っぽいガザガサ汚れ→石けんカス(金属石けん・カルシウム石けん、マグネシウム石けん)
- 黒っぽくベットリした汚れ→クロカビ(クラドスポリウム)など
- 抜けた毛髪、ペットの毛、綿ボコリ
お風呂場の排水溝・排水口掃除で用意するもの
酢の臭いが苦手な人には、無臭のクエン酸がおすすめです
- 重曹
- 液体石けん
- クエン酸水、あるいは酢
- 古歯ブラシ
- 古布、ウエス(雑巾)
「液体石けん」は、できるだけ合成ではないもの、製品の裏書が「純石けん分(25%)脂肪酸カリウム」などとなっている、純粋なものを選びたいところです。ただし、「重曹+液体石けん」は固まりやすいので、掃除したら速やかに水で濯ぎましょう。
実際、「重曹だけ」でお風呂の排水溝のような場所をスッキリ綺麗にするのは難しいのです。重曹は水に溶かしたとき「弱アルカリ性」を示します。これは「皮脂汚れ」などの脂肪酸を分解するのには効果があるのですが、「石けんカス」としての金属石けん、白く残るミネラル汚れなどにはあまり効果がなく、これを落とすには酢・クエン酸などの「酸性」をぶつけて中和させる必要が出てきます。
このように、「重曹(炭酸水素ナトリウム)」+「酢(クエン酸)」で発泡させると、発泡した部分には「炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)」が発生します。「炭酸ソーダ」は、重曹に比べアルカリが強く、よりお掃除効果が高い物質です。
重曹だけでは心もとない部分に助っ人となる「炭酸ソーダ」、そして重曹では落ちづらい汚れに「クエン酸」、研磨・クレンザー効果も期待できる「重曹」、重曹が加わることで力を増す界面活性効果のある「液体石けん」。これらが絡み合い、影響し合いながらややこしい汚れを容易に落としてくれます。すべて、扱いやすい素材です。ぜひ試してみてください。
お風呂場などの排水溝・排水口掃除の手順
排水溝の蓋(スノコ)を外します
「排水口」のみがある場合は、「排水口」内を覆っている蓋を外してください。
しっかり露出させます
クエン酸水(酢)をスプレーします
しっかり流すのが大事です
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