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注目のジュニアテニス選手「江原弘泰」とは(2ページ目)

2007年インターハイ、男子ダブルスを制したのは誰も予想しなかった1年生コンビ―。そのうちの1人、江原弘泰は、チーターのようにボールに追いつき飛びかかる。注目の江原選手について今回はご紹介していきます。

執筆者:吉川 敦文

本気で世界を意識した、普段の練習

江原弘泰
左から江原弘泰、ロンギ正幸、松尾友貴
江原弘泰の次なる目標は2つある。1つはクレーコートテニスの最高峰、フレンチオープンジュニア出場。国内では全日本ジュニア18歳以下シングルス優勝だ。

目標達成のために普段練習を行うのは、Fテニスプラニング(藤井正之/フジイマサシ校長)。中学生以降練習時間は、平日3時間、土曜日曜祭日8時間。体調によって様子を見るが、基本的にはほぼ休みなしで行う。藤井正之校長は、「本気で世界を意識して、そのときに何が一番必要なのかを選手・コーチ・家族・みんなで話し合い決定し、プログラムを進めている」とのこと。

練習自体は主に大西亮(オオニシ アキラ)コーチが担当している。とてもタフな姿勢を選手に求め、試合期間などは朝5時からコートに立つこともよくある。

3年後、錦織圭選手を倒せるくらいに

「3年後に錦織圭さんを倒せるくらいに」と江原は語る。そのために一番必要なのは体作りだ。トレーニングに加え、食事をしっかりとる、ストレッチをもっと行う、姿勢をよくするなどの課題もしっかりと把握している。

すでにプロの試合にも顔を出し始め、亜細亜大学フューチャーズでは一般の世界ランキング300位台選手と試合をし、敗れはしたものの確かな手ごたえを感じている。「ストロークは負けていない」と力強く語るが、サーブに大きな差を感じ、ここぞというポイントで相手のペースで試合を進められてしまう。技術面で必要なのはサーブ、そしてショットの正確さ。

挨拶や生活態度も気をつけ、プロへの心構えもできている。プロとして生活するには基本的所作が足を引っ張ることもあるのだが、江原はよく理解している。

「大人の人とやるのは楽しい」とよく語っているが、「もう負けない」という現実の目標に変わり、そこに向かって強い意志を我々の前で見せてくれる日はそう遠くないであろう。

江原弘泰 プロフィール

■誕生日:1991年7月18日(公式情報では6月、本人いわく7月とのこと)
■出身:埼玉県
■国籍:日本
■身長:172
■体重:58
■プレイ:右利き(バック両手打ち)
■始めた年齢:5歳からスクールに入る。父母は休日テニスコートへ出かけ、先にスクールへ入っていた兄もいたので、自然とテニスが遊びの1つとなる
■趣味:音楽鑑賞、ジグソーパズル
■好きな食べ物:焼肉、パイナップル
■好きなプレーヤー:R.ナダル



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