独特のリズムを持つサウスポー、土居美咲

土居美咲
注目のジュニアテニス選手、土居美咲。伊達公子とダブルスを同じくする
1991年生まれのジュニアテニスプレーヤー土居美咲。2008オーストラリアンオープンジュニア、2007ウィンブルドンジュニアと、ジュニアグランドスラム大会で2度準優勝している。復帰で注目を浴びる伊達公子が、5月6日から始まる福岡の試合でダブルスを一緒にする(予定)注目のジュニア選手でもある。

土居美咲には、独特のテニス感がある。女子ジュニア選手の中で彼女のように回転量をコントロールできる選手は珍しく、変化のあるボールを自在に操り、しかもサウスポー。土居美咲は独特のリズムを作りだし、見ている人を楽しませる。目に見える3つの特徴をあげてみよう。

1、サウスポーから繰り出さる変化に富んだサーブ
変化に富んだサーブを打てる女子選手は、世界的に見ても多くない。しかもサウスポー。回転がかかるから、厳しい角度にボールを配給できる。変化があるので、ボールに追いついたように見えた相手がその場でミスショットをする。土居美咲自身も、「左利きを活かしたい。ボール変化を意識している」と語る。

2、強烈なトップスピンを自在に操るフォアーハンド
強烈なトップスピンのクロスショットは、よく跳ねるので相手をコートの外に簡単に追い出すことができる。例え守備的な場面でも、クロスショット一本で状況を逆転し、攻撃に移ることが可能だ。攻守の切り替えがとてもドラマチックに起きる。

3、多彩なショットと独創的な展開
スライス、ショートクロス、叩き込むような速く強烈なショット、ドロップショット、スピンのよく利いた相手をコートの後ろに追い出すショット。これを感性で操るので、次の展開が見ていても読めないことが多い。

最大の武器は、自分のテニスをやりきれるメンタリティ

土居美咲
コートに入るとたぐい稀なる強いメンタリティを見せる
普段の土居美咲は「ショッピングに行くのが好き」と言い、10代後半の女性が好むことは何ら変わらない。人みしりに見えるが、仲良くなると明るく面白いと周りに評される。

だがコートの中では、度肝を抜くような芯の太さを見せる。大きな試合でも、普通なら緊張する場面でも、変わらず自分のテニスをやり通そうとしている。見ている人を楽しませ、「次は何するのかな」と期待させるテニスを展開するのだ。

2007年初頭までトレーニングを積んできたアポロコーストの向和彦コーチは、「何でも挑戦させて、武器を活かした攻撃的なテニスを中心に自由にやらせてきた」と言う。また母親は「勝っても負けても同じように接してきた」と言い、環境が勝ち負けがかかる大事な場面でも動じない心の強さを育てる一因になったかもしれない。

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